読売新聞 2013.1.14 |
それによると、小沢さんは「あなたが代表になると100人は通る」と説得したそうで、嘉田さんは「後から思ったら信じるべきではなかった」と反省したそうだ。
小沢さんの評判の悪さにも驚き「表から引いてください」と進言もしたようだ。
しかし考えてみよう。小沢さんの評判の悪さは今に分かったことではない。飽くことなき「政治とカネ」疑惑、国会での説明責任からの逃げ、民主党時代のわがままな行動、権力の二重構造、解党/結党の繰り返しによる政党交付金の私物化疑惑、検察審査会による強制起訴も検察庁の不手際も加わり「無罪」を勝ち取ったとは言え疑惑が晴れたわけではない。
しかも、今回の民主党離党劇でも70人、100人、120人いるとも言われていた小沢シンパも行動を共にしたのは50数人だ。最後まで小沢さんを頼る人間は少ないのだ。
こういう事態を嘉田さんはどう見ていたのか。
合流合意時の「これで小沢さんからバトンタッチですね」、「思う存分にやってください」という会話は何だったのか。
嘉田さんは琵琶湖の研究から環境学者で名をはせていた。担がれて滋賀県知事選に出て当選し、計画が進んでいた新幹線新駅の建設を中止させた。
「クリーンさ」は抜群だ。
小沢さんの率いる「国民に生活が第一」も「ダーテイーさ」を払拭するのには嘉田さんに乗っかった方が有利と考えたのだろう。「100人通る」と言われれば嘉田さんも思い上がるだろう。
今回の衆院選での「日本未来の党」の惨敗は、第三極が乱立したこともあるが、小沢さん、嘉田さんの政治オンチにあったのではないか。
せめてもの慰みは、訳あり議員が落選していったことだ。
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