2014年7月22日火曜日

早稲田大・小保方博士論文調査委員会:弁護士が委員長だから調査は中立と考えるのは間違い

何か不祥事が起きると調査委員会を立ち上げ原因究明をするが、弁護士が参加したり、委員長だから調査は中立と考えるのは間違っている。小保方さんの早稲田大博士論文疑惑で調査委員長に弁護士、STAP細胞不正事件で理研の調査委員会は弁護士も加わり後に委員長を弁護士が担当した。

しかし、いずれの調査委員会も「早稲田、理研寄り」の調査結果で評判がよくない。むしろ疑惑を助長する結果になっている。

弁護士が調査するのだから、結果は中立で正しい内容だろと誤解することから疑惑が広がるのだ。

先の早稲田大・調査委員会も小保方さんを「データの管理の杜撰さ、注意力の欠如、論文作成への真剣味に欠ける」と指摘、審査体制にも疑問を呈し、まともな審査だったら学位授与はなかっただろうとこき下ろした。小保方さんに学位を授与する資格はないとまでいった。

著作権侵害など数々の疑惑が指摘されていたが、それでも早稲田大の学位取消規定には反せず、「取消の必要なし」と判断を下した。

今回の調査委員会に何故、小林さんが弁護士として加わったのか分からなかったが、読売新聞(2014.7.22)で、早稲田大からの指名だったという。そして5人の委員中で2人は早稲田の教員だという。

弁護士も生活の糧には、仕事の声がかからなければやっていけない。そして依頼者の期待にこたえるには、今回のように審査法や小保方さんに問題があったが「授与してしまった学位はしかたない」ということになるのだろう。苦渋の選択だったかもしれない。

実験はやった形跡もあるらしい。論文も草稿版から完成版に変えられたいうが、その経過も疑問は残る。うがった見方をすれば、適当な論文を書いた後で修正すれば学位をもらえるというのか。

こんなに多くの不正(?)、不備が指摘されるのに、早稲田大の博士号に値する論文なのか。

審査体制も確かにおかしい。理研のSTAP細胞不正事件でも名に上がった大和、バカンテイ教授の名前がある。バカンテイさんは一説によると、論文を読んでいないというし、調査委員会の聴取も受けていないという。

ゼミの先生が論文を書けというときは、必ず学位をもらえるものと思っているし、どこもそうなんだろう。

それにしても、私たちの期待を裏切る早稲田の博士論文、学位授与に間違いない。

弁護士の調査委員長は、指名されたし、早稲田のためならいろいろ不備はあったが「取り下げの必要なし」で早稲田大の体面を最小限保ったと言うことになるのだろう。

しかし、これが大きな間違いだった。

「取り下げの有無」は調査委員会ではなく、鎌田総長が言うように「大学の問題」なのだ。

これで、大学も窮地に立つのではないか。

大学が「取り下げ」を下すと、調査委員会との判断に違いを追及されるだろう。小保方さんは好むと好まざるとに関係なしに「恥をさらす」ことになる。

反対に調査委員会の判断通り「取り下げなし」となると、学内で大きな異論がおきるだろう。総長選も近いというが、「取り下げなし」の判定を出した候補者は不利ではないか。

早稲田の大学院生に問うてみたらどうか。「このような博士論文で早稲田が学位授与したことをどう思うか」と。小保方さんの弁護団は「集団リンチ」とでもいうのだろうか。

そして、小保方さんの博士論文を審査した人達はどう責任をとるのか。体調不良で、またまた入院患者が出るのか。本当に自信があるのならこんなことにならないはずだ。正々堂々と自分たちの考えを主張すべきだ。

弁護士が調査委員会に参加しているからと言って、その結果を信じてはいけないのだ。













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