これがSTAP細胞の真相か。STAP細胞は複数の細胞が集まった「塊」様だとすると、ES細胞を混ぜても何ら不正行為ではないと考えられ、小保方さんの強気のコメント、各研究者から投げかけられている「ES細胞では」の疑問も解決(?)するような気がしてきた。
毎日新聞は、このSTAP細胞不正事件に関して他紙に比べても多くの情報を伝え、STAP細胞の論文掲載までの経緯、小保方さん達が指摘にどう対応したかの検証結果を毎日新聞web版(2014.7.2~7.5)で知ることが出来た。
どうして小保方さんのような研究者が登場することになったのか。
バカンテイ教授も「貢献は並外れたものだ」と賞賛しているが、ハーバードのバカンテイ教授の元で「STAP細胞研究の源流になる実験」を任されたという。マウス実験の必要が出て来たので当時の理研の若山さんを訪ね、キメラマウスの作製に至ったらしい。小保方さんは紹介元の権威や信頼関係を担保に国内外の研究機関を渡り歩いたという(2014.7.5)。だからキチッとした研究者としての教育を受ける機会がなく、全てが自己流の研究になったのだ。
早稲田大の大和教授、バカンテイ教授の下にいる小島さんらが小保方さんを引き立てた。STAP細胞のアイデイアはバカンテイ教授だろう。論文発表後の反響の大きさに「アイデイアは私のものだが、今更それを言っても大人げない」といった発言が新聞に出ていたのを覚えている。
不思議なこともある。「生物学の常識を覆す理論」であるならどうしてバカンテイ教授自ら実験、論文発表しなかったのか。小保方さんの論文通りの方法では再現できないというニュースが流れると、細い管を通すことも必要だと新しい方法を提案していたが、香港の研究者は「その方法でも再現は出来なかった」と発表した。
また、同じ論文の内容が三大誌に投稿され、掲載を拒否されていた。
2012年4月にnature誌、6月にcell誌、7月にscience誌に論文を提出したが掲載されなかった。science誌では「ES細胞の混入の可能性」を指摘され、他にも遺伝子解析の画像切り貼りも改善を要求されていた。多くの査読者から「新たな万能性細胞」の存在自体への疑問、データの不十分さが指摘されていた(2014.7.5)。
更に小保方さん等が主張する「緑色に光る細胞の画像は死にかけた細胞が光る現象」ではないかとも言われたのだ(2014.7.5)。
又、掲載されたnature誌の査読者からも同じような指摘がされていたと言うが、重要な指摘を軽視し続けた小保方さん等の責任は大きい。
そしてnature誌掲載に至った経緯も分かってきた。
論文では「STAP細胞は複数の細胞の「塊」様」となっているが、査読者から「一つの細胞でも万能性を確認できたか」と重ねてたずねられたが、実験はせずに遺伝子データの解析資料を提出しただけらしい(2014.7.5)。そのデータは理研が改ざんを指摘し、「ES細胞ではないか」の疑問がおおく提出される結果になった。
これは重要なニュースだ。笹井さんは「STAP細胞は他の細胞と共存しない」という意味の発言をしていたと思うが、複数の細胞が集まった」塊様の細胞だとすると、「ES細胞ではないか」と言われても強気のコメントを発する小保方さんの姿勢は理解できる。
ES細胞を混ぜても不正行為ではないのだ。でも小保方さんは「ES細胞を扱ったことがない」とコメントを発表していた。何故嘘をつく必要があるのか。
論文発表に当たっての理研の様子も分かって来た。
小保方さんは1月の論文発表直前に、野依理事長と会っている。野依理事長は「彼女を守れ」と周囲に指示したそうだ(2014.7.5)。小保方さんが不安がっているのを察したのだろう。
今、不正行為が明らかになり、「未熟な研究者」と切って捨てたが、当時は特定法人の問題もあり巨大な予算が期待出来ると考えたのではないか。
野依理事長は自らの責任をどう取るか明らかにしていないが、率先して辞任すべきではないか。
野依理事長は自らの責任をどう取るか明らかにしていないが、率先して辞任すべきではないか。
STAP細胞は複数の細胞の塊様と言うことになると、ES細胞やTS細胞が混ざっていても不思議ではない。一つ一つの細胞単独での万能性の確認をやっていないとしたら故意的な捏造論文になり、「新たな万能細胞」である根拠はなくなる。
これらからも小保方さんの強気のコメントも理解できるが、実証実験で小保方さんは「最大限の努力をする」と相変わらず強気のコメントを出すが、本当に出来るのか。
厳しい監視下でES細胞の混入が出来なければ、細胞が死にかけるのを待つか、確率は低いが未分化の細胞の存在に期待するかだろう。
もう「無駄な検証実験など止めたらどうか」と素人は考えるのだ。小保方さん! もう悪あがきは止めたらどうか。黙って消え去るしかないのでは。その前に説明責任だけは果たさなければならない。
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2014.7.3掲載
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