STAP細胞不正事件での小保方さんの「実験に参加させろ」、「最大限の努力を」、「がんばります」の真意は何なのか。これほどまで専門家により「STAP細胞はES細胞か」、「ES細胞とTS細胞」とか共著者の若山さんからは「STAP細胞の根拠なし」と言われながら、それでも「STAP細胞存在」に向け強い決意を表明する小保方さんは不思議な研究者と言わざるを得ない。
だからこそ、皆が振り回されているのだ。
誰だって「何かマジックを使ったのではないか」と疑うのだが、小保方さんは一人だけ自信ありげ(?)の姿に不気味さを感じる。
バカンテイ教授は「STAP細胞の存在に疑問を投げかける情報はない」(読売新聞2014.7.3)と言うが、今まで明らかになった疑惑でも「STAP細胞は存在する」と信じているのか。米国内でも「STAP細胞はない」と言われていたではないか。
万一、不正行為をやっていたのであれば、論文撤回で観念するはずだ。汚名を着たまま立ち去るだけだが、そうするとあの論文発表の記者会見の嬉々とし、自信に満ちた姿は何だったのか。
不思議なことがもう一つある。論文発表のすごい反応に政府が小保方さんを利用しようとした。国の研究技術会議(正式な名称は忘れた)に小保方さんを招待し、安倍総理とツーショットを目論んだのだ。
しかし、その頃論文への疑惑が持ち上がり計画は中止された。小保方さんが断ったのか、理研がまずいと思ったのか、あるいは政府が止めた方がいいと判断したのか。真意のほどは分からない。その時政府筋が「スケジュールがつかなくなったのだろう」とコメントしていたが、政府が何か調べた結果なのだろう。
それでも、ここまで大きな問題になり刑事/民事裁判の可能性も出てくるので「何が何でもSTAP細胞はある」の一点張りでいくことに決めたのか。弁護団がそうアドバイスしても不思議ではない。
それとも、小保方さんには自分なりの成功の判断基準を持っているのか。「200回も成功している」発言にそれが隠されているのではないか。実証実験前に、その情報を共有する必要がある。平気で嘘が言えるとしたら、あのPC遠隔操作事件の片山被告、iPS細胞の森口さんに似てくるのだが。
昨日の相沢さんの「実験のやり方」の記者会見で、3か月をめどに一応の結果を目指すらしい。体調不良で実験が継続できない場合、最初の段階で存在しないことが分かった時点で実験は止めるという。
当然だ。小保方さんに「あなたでもできませんでしたよね」と念を押すのか。それでも小保方さんは「体調が悪く思うようにいかなかった」と「STAP細胞はあります」と言い張るのか。
小保方さんと言う不可思議な、研究者倫理に欠ける人間に振り回されるのは、もうよしてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿