2014年9月19日金曜日

ズルをしてバレたら悔しい:テレ東「路線バスの旅」に学ぶべき事が多い

「インターネットとかが発達しているから、ズルをしてバレると直ぐ広まってしまう。そうなったら悔しい」と言った女性タレントの一言が、テレ東の「路線バスの旅」を人気で長寿番組に仕立て上げたと言う太川さんの出版物の紹介記事が夕刊ゲンダイ(?)のネット版で目についた。

あらゆることが、この「路線バスの旅」から学べるのではないか。

それによると、第2弾の日本橋から京都の三条大橋までを路線バスをつないで行こうとしたが、静岡あたりでバスもないし、泊まれる宿も見つからないという事態になったとき、デイレクターが「ここだけロケバスで動きますか」と相談に来たらしい。

太川さんも「それもいいんじゃないの」と思ったが2人に相談したとき、相本久美子さんが、最初に書いた発言をしたそうだ。それ以後、「路線バスの旅」は完全ガチ番組になったという。

もし、途中でロケバスに乗ったことがばれたら、ネットであっという間に批判され今のような長寿番組にはなっていなかっただろうというのだ。

私もこの番組のファンで欠かさず見ている。どうせやらせ番組だろうからバスの運行状況、時刻はネットで調べたら分かるだろうと思っていたが、決められた日にち以内にゴール出来なかった時もあったのでガチンコ勝負だと思うようになった。

聞くところによると集合場所で初めて目的と地図を渡されるらしい。市街地ばかりでなく、山間部を通ると公共交通機関の現状を知ることが出来る。

「最近までは通っていたが、今はその路線はない」というのが結構ある。病院をめぐるコミュニテイーバス、1日に2本しかない路線、運転曜日の決まっている路線、路線バスで県境を越えるのは至難の業だ。峠越えで隣町のバス停まで歩くこともある。バイパスより旧道を行った方がバス停があるものだ。

バス停の案内所で目的地とバスの有無、時間を確認していると時刻が迫ってきた。他の女性職員が先に走って行ってバスを待たせてくれたこともあった。皆の善意で成り立っている番組だ。

リーダーである太川さんに任せっきりだから太川さんのプレッシャーは上がるばかりだ。だから蛭子さんの一言にイライラすることもあるらしい。女性タレントは回毎に替わる。花を添えるだけの存在の人もあれば、重要な役目を果たす人もいるのだ。

ネットが発達し、皆が監視している状態なのだからズルでもすれば直ぐ指摘され、あっという間に広がって信頼を落とす。そうなると「悔しい」と思うのは当然だ。人気が上がれば上がるほど厳しくなる。

これはいろんな場面で参考にすべきである。

朝日新聞の誤報が問題になっている。一記者の「思い込み」がこういう結果になったと言うが、編集に携わった皆がそう思っていたのか。誰かが「チョット待て」と検証していたらこんなことにはならなかったのではないか。

政治家の政務活動費の不正使用は以前から言われていることだが、議会での発言も含めて監視されていることを忘れてはいけない。地方議会が話題になるときは、決まってまずい時だ。

災害時の被災地の首長の行動も批判されやすい。特に重大災害などの発生の可能性がある場合は注意すべきだ。大変な時に何をしていたかは皆の関心事なのだ。

有名人などのスキャンダルも後を絶たない。社会的道徳を乱すようなスキャンダルは避けた方が良い。

そして、STAP細胞不正事件では科学的不正の監視の目が張り巡らされていることが分かった。まだ小保方さんがズルをしたかどうかは検証が終わっていないが、コピペの乱用、不正画像など問題が多く指摘された。もっと謙虚な姿勢で、出てくる批判に耐えられる実験手法、結果であって欲しかったと思う。

また政治の世界では今回の内閣改造でも女性5人が入閣し注目を浴びたかと思ったが、早くも週刊誌ではネガティブな情報が出回っている。女性の視点で将来にわたり有意義な提案、判断をして欲しいと思うのだが無理だろう。

誰かの一言が大きく将来を変えることになる。特に公人の一言一言に注意が必要だ。



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