読売新聞 2014.9.26 マークされているのがモンゴル出身者 |
日本の大相撲は外人力士に支えられなければ成り立たない国技に成りたったのか。今場所は、あれだけ騒がれた遠藤に負けが立て込む一方で、モンゴル出身の若き逸ノ城が快進撃を続けているというニュースで、久しぶりに新聞の秋場所星取り表を見て驚いた。
42人の力士のうちモンゴル出身が13人でそのうち白鵬、鶴竜、日馬富士の3人は横綱だ。他にブルガリア、中国、ブラジル、エジプト出身がそれぞれ1人になっている。
40%が外人で、外人力士に頼らなければ成り立たない国技になっている。
逸ノ城をテレビで改めて見たが、体格は良いし、いかにも強そうだ。度胸もあって白鵬と優勝戦を争うとこまで来ている。
我が国も少子化、人口減でこのまま行くと社会が成り立たなくなる恐れがあり、安倍政権は地方創生相を置いて対策を急いでいるようだが、スポーツ特に国技の大相撲はすでにその様相を呈している。
私が子どもの頃はスポーツと言えば大相撲、町の商店街が主催で大相撲の賭け事がはやったことがある。まずいと言うことで中止になったが、その後八百長などの協会内スキャンダル、横綱でありながら品性を欠く態度が問題になり「国技」として優遇する価値があるかどうかが議論され、日本相撲協会の改革の必要性が叫ばれた。
国技にどんなものがあるかと調べたが相撲しかないのだ。日本古来の剣道や柔道と思っていたが国技ではない。
だから相撲の歴史も古い。百科事典で調べると古事記にも出てくるらしく国ゆずりの力比べ、決闘が原型という。奈良時代に聖武天皇が天覧相撲を見、平安時代に相撲節会になり室町時代になって職業力士が出て来た。江戸時代になって勧進相撲でファンが増えお抱え力士も出て来た。
職業力士団として京都、大阪にもあったが、日本相撲協会に統一されたという。
歴史のある国技なのだ。これも子どもの頃の思い出だが、小さな町にも巡業に来た。テント張りの土俵で三根山という力士を見ることが出来た。又、その頃は移動するにはバスで木炭を焚いて走るので力士は1台に5人ぐらい乗り、坂道になると降りて後押ししていた。
でもあこがれのスポーツだった。昔は、北海道や青森で貧しい家に生まれた長男が、多くの兄弟、家族を育てるために角界に入り精進して横綱になり名を遂げ「○○○物語」という出版物も出たほどだ。
今は大学、高校、一般社会のスポーツから角界に入る傾向が強いようで、大学時代に相撲部にいて卒業後教員になったが夢を捨てきれず角界に入った話を聞いたことがある。今どうされているか分からない。
でも厳しい修行をしなければならず敬遠される傾向もあり、新弟子を国内ではなく海外に求めるようになったようだ。野球等は女子アナと結婚出来るほど華々しい世界であるが、角界も例外はあるが国技だけあって地味そうだ。
でも外人力士に頼らなければやっていけなくなっている相撲という国技にチョット違和感を感じるのだ。
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