政府は安倍総理の危機管理の万全性をアピールするのに余念がない。御嶽山噴火に当たってもニューヨークからの帰途、今回も「政府専用機から指示」とか羽田について「官邸に直行」と発表した。
先の広島土石流災害時にゴルフに興じ、被害の大きさに一旦官邸に戻るが夕方別荘へ向かったことが安倍総理の「危機管理の欠如」と批判されたことも大きく影響しているのではないか。
このときの安倍総理の行動を著名な危機管理者がラジオ放送で解説していた。それによると内閣改造、自民党役員人事もあって候補の身体検査の結果を別荘に開いたままにしてきたので、それを取りに夕方別荘に向かったのだと言う。「代わりの者が取りに行けば良いもの」と思うが、他人に見せたくなかったのだとも言う。
真実の程は分からないが安倍総理を援護する見方だろう。
ところで今回の御嶽山噴火で政府の危機管理はどうなっていたのか。
27日のメデイアのWEB版で探ってみた。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞は専用機でも指示したと記事に載っていたが産経ニュースは何故か記載がない。
11時53分 御嶽山噴火
13時23分 官邸に情報連絡室設置
13時59分 2回目の噴火
14時30分 官邸に連絡室に格上げ
安倍総理が専用機から被災状況の把握、被災者救助、登山者、住民の安全確保、火山観測の強化などを指示したという。
16時30分 官邸に到着、自衛隊の派遣指示
17時~ 全閣僚会議、各省庁で情報を共有し対応を指示
朝日新聞 DIGITAL(2014.9月27日 20時31分)によると以上のようだ。官邸で情報
連絡室を連絡室に格上げすると同時に安倍総理の指示が専用機からあったようだ。
政府のやることだから政権のために作為はあって当然だが、自衛隊派遣などは総理が指示
しなくても防衛相が判断して決めれば良いことではないのか。防衛相は「安倍総理のご指
示で派遣を指示した」とコメントを発表している。
安倍総理の危機管理の万全をアピールする政府の姿勢が鼻につくが、菅政権での福島第一
原発時の危機管理は相当混乱し機能しなかったことを反省し実効性にある危機管理をやっ
てほしいものだ。
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