衆参同日選の可能性をメデイアは報じだしたが、選挙の争点ははっきりするだろうが、参院の弱体化につながらないか。その是非を考えなければならない。何のために同日選か。
新聞報道を見ると、どうも例のごとく安倍総理の身勝手から来ているようだ。突如自分の在任中に憲法改正をしたいらしい。そのためには参院でも憲法改正の発議が出来る2/3の議席を持ちたいのだ。
それなら憲法改正を争点に参院単独選挙で争えば良いだろう。政権や自民党は「参院選は国政に影響しない」と負けたときの責任回避の発言をするのが常套手段だった。
ところがここに来て参院の議席を2/3確保すると言うことは憲法改正の発議も出来るのだから「国政に影響する選挙」になるのではないか。
いつから考えが変わったのか。
でも、どうして衆院選も同時なのか。
アベノミクスの成果、2%物価安定目標、デフレ脱却、消費税10%への増税そして憲法改正など後になればなるほど政権には不利な政策が続く。更にはアメリカ大統領選の結果によってはTPP、円高ドル安と日本経済に外的要因が大きく加わってくる。
今衆院は2/3の議席を持っているからと言って次の衆院選で勝てるかどうかは分からない。言えることは無理だろう。ただ「風」だけに乗って当選した議員の質の悪さは証明済みだ。
衆院解散は政策の是非を問う選挙であって欲しい。政権交代の可能性もある選挙なのだ。
衆参同日選は政権側の恣意的判断で国民にとっては、訳の分からないままに選挙をされてはいい迷惑だ。
参院選は議員定数の半分が3年ごとに改選になる。大所高所から政権の監視に継続性を持たせる意味もあるのだろう。
ところが、参院の性格は変質している。何ら衆院と変わらないのだ。
衆院選に落選した前、元議員が参院に鞍替えする。取り敢えず参院に出て機会を見て衆院に鞍替え、全国的組織の団体が利権確保に参院で議席を確保する。衆院で強行採決された法案も参院でも強行採決だ。
参院での国会審議も衆議院の焼きもどし、安倍総理は「ロボットがあれば良い」と言ったそうだ。
参議院を弱体化させているのは政権であり参院議員自身ではないか。衆参同日選挙には反対だ。
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