2017年3月2日木曜日

電離圏での電子数の異常増減が大地震の予知に役立つか

京大梅野教授らの研究イメージ
産経WEST 2017.2.28
電離層での電子数の異常増減の観測が大地震の予測(予知)に役立ちそうな状況が生まれつつあるが最近のZakzak(夕刊フジ)でそれが期待出来そうな記事が目についた。

電気通信大学名誉教授の早川先生は既に有名であるが、今度京大の梅野健教授も熊本地震時の電離圏の解析で事前に異常が発生していることを見つけたのだ。

Zakzak(2017.3.2)「熊本地震直前に上空で「異常」確認 京大が「電離圏」分析、大地震予測を目指す」によると、昨年416日の熊本地震の本震で1時間前から上空300km付近の「電離圏」で電子の数が増減する異常が起きたという。

東日本大震災でも電離圏異常が確認されているが、熊本地震をGPSデータで分析した結果2回目(本震)の震度7の地震の発生の1時間前から20分前に欠けて増減が顕著だったという。

大地震の予測システムに応用できるか実証実験を予定しているという。

以前に、八ヶ岳天文台(?)でFM電波異常を観測し地震予測を試みていた人がいる。これも電離層異常から聞こえなかったFM放送が聞こえるようになる事を利用した方法だ。研究者は異常観測から日にち、場所、規模を予測し発表したが外れることが多かった。

そして、今コンスタントに実績を上げているのが電気通信大名誉教授の早川さんだ。

夕刊フジ(2017.2.20)で「227までに福島、茨城、千葉でM5~5.5」を予測、2703分に福島県沖50km、M4.9が発生したという。

214日には、「16日までに東北地方でM5.5,青森、岩手で震度4、18日までに東北地方南側から千葉北部でM5,宮城、福島、茨城、千葉で震度4,同じく18日までに九州全体でM5震度4」が起きる可能性を予測した。

更に、「28日から36日までに福島、茨城、千葉で最大震度4,北海道、青森、岩手で震度3,東京、神奈川で震度2の揺れがありそうだ」と言う。

このほかに1番可能性のあるGPS測定で各ゾーンの危険区域を予測している測位学の村井先生が週刊ポストで「異常変動全国Map」を発表している。電子基準点で4cm以上の変動があれば「警戒ライン」と考えているが、9~11cmの異常が出ている北陸、北信越警戒ゾーン、九州・南西諸島警戒ゾーンがある。


予測、予知はなかなか難しいようだが、これだけでも日本中何処で地震が発生しても不思議ではない。

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