森友学園・籠池理事長の国会証人喚問 2017.3.23 NHK国会中継 |
一方で、野党の質問者は参院予算委員会のメンバーの小学校の建設現場視察での理事長の国会での参考人招致を引き出した事もあって慎重な質問になったが、衆院での民進党・枝野さんの質問は参院での質問の後だったので要点をついてわかりやすかった。
国有地払い下げ、学校設置の許認可行政はいろんな利権が絡んで多くの問題を抱えている行政だが、残念だったのは森友学園の小学校設置認可申請にはいろんな不都合があり純粋に行政の是非を論ずるに値しない事案になった。
籠池理事長は当初はトントン拍子に進んでいた申請で「認可」を受け工事を進めもう少しで竣工するまでになったが、どういう理由からか、急に立場が悪くなり「取り下げ」をしなければならなくなった。その経緯に大きな疑問を感じていたようだ。
このままでは「悪者」にされて終わる危機感から「安倍総理からの100万円寄付」の爆弾発言が飛び出したことになる。
そして、国会審議では財務省が否定していた理財局、近畿財務局、国土交通省の関係した役人の名前が飛び出し、安倍総理夫妻を忖度した事が明らかになったのではないか。
枝野さんが偽証罪になるからよく考えて答えるように促した「昭恵夫人からの100万円」寄付行為は「事実は小説より奇なり」と本当である事を籠池さんは証言した。
園長室で人払いして2人だけになり、昭恵夫人は鞄から封筒(?)を取り出し「安倍晋三からです」と言って渡したという。自民党の質問者は「誰か証言する者はいないのか」と尋ねるが人払いしたのだからいるはずはない。しかし紙袋を持って事務室に行き、「総理から出す」と職員に渡したのだから承認はいっぱいいるのではないか。
振込用紙の記入者の名前が安倍晋三→匿名→森友学園に変わったことも参院での証言で詳しく説明していたが「どうしようか」と迷った後がよく分かる。
官邸は安倍総理に聞いた結果で、このことを全面否定しているが昭恵夫人に聞かなければ分からないが、強気の否定ばかりでは国民も説得できないだろう。
安倍総理夫妻や政治家からの「口利き」があったかどうか。
理事長は定期借用期間を10年から50年に出来ないか、ゴミの処理などを財務省本局に問い合わせたくて昭恵夫人に電話したそうだが海外出張で話せず、経産省から出向の谷スタッフが財務省へ問い合わせて「なかなかうまく行かない」という返事のFAXを理事長に送ったらしい。
口利きなどやっていないと固く否定していた安倍総理の説明と大きく違う。再度理事長に念を押しても「間違いない」という。FAXのコピーももって説明していたので間違いない。参院、衆院どちらにも提出すると言う。
土地取引で格安になった事に籠池理事長は「安くてびっくりした」と主観を述べた。財務局、航空局、藤原工業など業者打ち合わせを見ていないので分からないという。ただ、ゴミが出て来たことで鴻池事務所に交渉相手を教えてほしいといったことはある。近畿財務局に相談するために自分で約束を取った。
ゴミ混入は定期借地の契約違反で借地料の変更など窮状を聞いてもらっただけと言うが、代理人の弁護士に一任していたとも言う。結局1億3000万円で購入が決まったが政治関与は分からないと言う。
籠池理事長は逆に「政治、行政でどうなっているのか」追求してほしいといった。
何故、取り下げたのかにも質問が行った。
大阪府の役人が視察に来たとき、現場を見ずにすぐ帰って行った。「何故か」と思った。そのうちに弁護士が「10日間身を隠せ」と言い風向きがおかしくなった。大阪府も難しいと言いだした。公権力が圧力をかけてきたと思ったらしい。今のままでは認可も下りそうにないので弁護士が「取り下げ」をアドバイスした。弁護士の利益相反する行為だ。弁護士を辞めた理由は取材を受け過ぎて自分の絵が描けないと言う事だったらしい。
工事費が3種類あることについても質問があったが、当然ながら「訴追の恐れがありコメントできない」と言う事だ。
メモを取りながら聞いていたので正確さにかける点もあるが、捨て身の理事長だ。噓をついても何の得もない。
安倍官邸、財務省、国土交通省、大阪府は関係者が雁首そろえて善後策を検討しているのだろう。人間は悪事を企てているときが脳が一番活性化すると言う実験結果がある。
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