2017年3月29日水曜日

森友学園疑惑事件の真相(1):安倍総理が第3の矢の規制改革の成果を焦ったか

安倍総理夫妻を巻き込んだ森友学園疑惑事件の真相は何なのか。名義を使われた忖度の有無、100万円の寄付金、講演料の問題、小学校設置申請での数々の不正、ゴミ混入国有地格安払い下げといろんな不正行為が絡んでいるが本当はアベノミクスの第3の矢、規制改革の成果を安倍政権が焦ったためではないのか。

今は籠池理事長と安倍総理夫妻は敵対関係にあるが、当初は資金集めに「安倍晋三記念小学校」とか昭恵夫人の「名誉校長」など蜜月関係にあったのではないか。

安倍総理夫妻共に何故か森友学園幼稚園の教育方針にも賛同していた。日本会議のメンバーとの関係もあり当たり前ではなかったのか。

それが急転直下、籠池理事長に言わせれば「政治的圧力」がかかり関係が悪くなってきた。

ゴミ混入の国有地払い下げは当初定借期間10年を50年に伸ばせないかと言う事だったらしいがゴミが埋まったまま国有地を格安で購入することになった。8億円も安く購入できたこと、余りにも短期間に希望通りになった事をいぶかる。安倍総理夫妻の名前が使われていたために官僚が忖度したのではないかと疑われている。

この森友学園の他に加計学園でも愛媛県の国有地が無償譲渡された案件も明らかになった。加計学園には安倍総理も関係しているらしいのだ。

安倍政権はアベノミクス第3の矢で規改革を謳っている。小学校の設置条件を緩和し森友学園が参入しやすくした。愛媛県での獣医学部設置も「加計学園ありき」の案件であったらしい。全て安倍総理の人脈が関わっている。

規制改革の実績を上げたい安倍総理と便乗したい森友学園、加計学園の利害が一致したことになる。

ところが森友学園関連で土地取得、資金繰り、小学校設置計画で不合理な問題が明るみになってみた。

忖度政治を感じていた安倍総理は「これはやばい」と感じても不思議ではない。籠池理事長と距離を置くようになった。国会審議では「しつこい」とまで論評した。

籠池理事長も大阪府の態度、メデイアの「悪者」印象に危機感を持ったのは確かだ。

国会参院予算委員会の現場視察で小学校設置では「安倍総理の寄付金が入っている」と言い出した。当初は参考人招致を考えていた参院も証人喚問に格上げした。安倍総理の名誉に関わる事になったのだ。

証人喚問では昭恵夫人から「100万円」の寄付金を受け取ったと爆弾証言したから安倍官邸は大騒ぎになった。理事長は夫人付き秘書のFAXを掲げて昭恵夫人の働きかけがあった事を公表した。

真実は分からないが、窮地にかかった理事長が安倍総理夫妻との関係を強調する作戦に出たのか。

でも、寄付行為も選挙区内ではないので問題ないが、選挙区の有権者が絡んでいるとすると問題有りだ。まさか100万円は官邸機密費ではなかったのか。

やっぱり問題は名義貸しによる忖度で政治倫理の点で重大問題だ。これが国有地の格安払い下げになると国益を害する行為に加担したことになる。

アベノミクスの第3の矢である規制改革の成果を焦った「危うさ」を暴露したことにならないか。


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