2021年10月15日金曜日

主要政策と未来像:14日、報道ステーション9党首生討論を聞く

 

今回の総選挙は「未来選択選挙」と岸田総理がネーミングした。野党は安倍、菅政権の負の遺産に対するイメージのネーミングを付けているが、人気が下落しているとはいえ、岸田総理は未来志向だ。 

タイミングよく14日のテレビ朝日報道ステーションが9党党首を集めての生討論を実施した。1時間とはいえ9党の党首の発言だ。時間的制限があり十分な討論は戦わされなかったと思うが、メモをまとめてみた。 

党  首

最も主張したい政策

10年後の日本

岸田(自民)

新型コロナ、成長と分配の経済政策、外交安保で国土を守る

国民一人一人が安心豊かな生き生きと暮らせる国、価値観

山口(公明)

未来応援、給付、社会全体で子供を守る、10万円/人給付

子育てに安心な日本、社会全体で育てる

枝野(立憲)

公正な所得、再分配、安心確保、消費回復→経済成長

多様性を認め合い互いに支え合う社会

志位(共産)

政権交代、国民の声が生きる新しい政権(反省がない)

希望を持ち、自分らしく生きる社会、非正規→正規へ

松井(維新)

持続可能な日本をつくる、分配のために改革実行、社会保障制度、規制改革

持続可能な社会

玉木(国民)

積極財政で給料を上げる経済の実施、50~150兆円の財政出動、消費税5%

真面目に働けば給料が上がる国

山本(れいわ)

景気、爆上げ大作戦、消費税廃止

徹底的公助で何があっても安心できる社会

福島(社民)

生存のための政権交代、消費税ゼロ、法人税上げ、税金の使途を変える

すべての人の命、尊厳を守る

立花(NHK)

NHKは反社会的集団である

他国に侵略されない強くて美しい日本

 

重視する政策として、岸田さん以外は、党首としての経験、実績が長く従来の自分の党の考え方を主張している政策で自信のほどがうかがえるが岸田さんは党首になったばかりだが当面の新型コロナ対策、他の党首も主張している成長と分配、そして政権党として外交安保に言及した。 

全体としてどの党の政策が適しているとは言えない。すべての政策が未来の日本を考えると重要だ。 

岸田さんが言いだしたのか、それ以前から枝野さんが言っていたのかわからないが、成長と分配の経済政策はコロナ禍での格差拡大是正も含め大きな課題だ。問題は岸田さんが言うように成長があってそのあとで分配と言うことになるとその間でどういう政策を取るかが問題だ。 

他の党はまず、10万円の給付、経済成長のための財政出動を謳う。 

格差是正、富裕層への課税で金融所得課税を主張していたが、市場の動きもあってか岸田総理は先送りし、公約の都^ンダウンと批判にさらされている。 

法人税下げ何度税制見直しが必要だが、松井さんは分配のためには規制改革など改革が必要と言う。大阪では成功しているのだから中央のやる気になればできるはずと正論を打つ。 

玉木さんは積極的な財政出動を訴える。消費税も5%に、福島さんはゼロという。しかし、国にお金がいくらあっても足らない。今借金は1100兆円、GDPの2倍を超えている。矢野事務次官は「ばらまき予算」と批判した。 

各政権が骨太方針でPB黒字化を言うが、2025年度まで先送りになった。それでも無理だろう。 

尖閣諸島海域で中国の動き、北朝鮮のミサイルに警戒するために国防費もGDP1%の枠を2%に上げるという。 

岸田さんが描く日本の未来とは「国民一人一人が安心し豊かで生き生きと暮らせる国造り」と言う。 

他の党も大事なことを主張している。多様性を認め合い、社会全体で子育て、自分らしい生き生きとした社会は正規従業員になることだ。真面目に働けば給料も上がる。他国による侵略を受けず、すべての国民の命、尊厳を守る日本社会の構築は望むところだ。 

自民党ばかりでなく、各政党が「相補性」を持って政治に当たる必要があるのではないか。 

野党はどう戦うのか。野党連立はあるのか。枝野さんは220選挙区で自公と一騎打ちと言う。共産は共通政策で一致、内閣の外で協力するという。 

岸田政権は国会審議をしっかりやり、野党の意見もしっかり聞いて、「相補性」原理で一致協力しこの難しい政局を乗り越えるべきだ。

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2021.9.29掲載

量子物理の「相補性」原理を、今こそ政治に分野で生かすべきではないかyamotojapan.blogspot.com/2021/09/blog-post_29.html

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