2021年10月2日土曜日

政局を読む(28):総裁選も終わり、あの河野人気は何だったのか

 

自民党総裁選の投開票前までの河野人気は何だったのか。メデイアの世論調査で上げられた政治家の名前の人気では、河野、石破、小泉がトップクラスで送れて岸田、菅だった。その下位の菅さんが早々と出馬表明し政策に言及していた。自分の人気度は低いと意識し先手で名乗りを上げたのだ。 

石破さん、菅さんはギリギリまで様子を見ていた。菅さんは評判の悪さから出馬辞退、石破さんも様子見だったが、推薦人を集めるのも一苦労では出馬の資格はない。 

自分は辞退し考えの同じ河野さんの支持を匂わせた。その話を記者から振られて、当初は「石破の発言、石破さんに聞いてくれ」とコメントし不快感をあらわにした。 

ところが突然に石破さんの支持を歓迎する姿勢に変わった。何があったのか。恐らく河野、岸田の決選投票では国会議員の票が大きく影響する。事前調査では国会議員は岸田支持が多かった。 

そこで1回目の投票にかけることにしたのだ。一回目で過半数を取り突破しようと考えた。そのためには地方で人気の高い石破さんの支持派大きいしは小泉さんも人気がある。 

小泉、石破、河野3人の小石河連合と言うことになった。 

小泉さんが支持者に電話する傍に石破さんが同席し応援を頼むシーンが民放でたびたび流れた。河野さんを俺たち人気者が応援しているのだとアピールするつもりだったのだろう。

一回目の投票での党員党友票、決選投票での地方票を考えると確かに人気がある。

しかし、河野さん自身にも問題があった。自信過剰がなせる業か。 

公開討論で自説を曲げる変節が目立った。他の候補者から河野さんへの質問が続く。優位を伝えられている河野さんの変節をあぶりだす作戦だったのか。

テレビ討論では質問にクレームをつけていたが、MCは視聴者の質問だと反論していた。 

河野人気が落ちるのは目に見えていた。 

一回目の投票でトップどころか岸田さんに1票差で2位になった。決選投票で岸田さんに大差をつけられ惨敗した。 

宏池会系の麻生派から出馬したのも不利だったか。麻生さんには「出るなら出ろ」と言われたそうだ。国会議員の中では河野の「変革」より岸田の「安定」、世代交代にベテランから危機感があった。 

惨敗で河野さんは冷や飯くいになる。党役員や閣僚ではなく広報本部長として総選挙に当たるらしい。一方の小石河連合は総選挙で河野支持者の応援に当たると言う。 

発足まだ日が浅いのに岸田政権は安倍麻生傀儡政権とメデイアは言う。党人事でも甘利さん、小渕さんは「すねに傷」がある人材だ。分かっていても発令する岸田さんは人事で追い込まれているのか。 

何かしら、短命政権の感じがする。政策に「国民の声」をどう反映させていくか。公開討論での政策も財源を考えると財政健全化は遠くなる。経済再生のために数十兆円の投資も慎重さが必要だ。 

今回は自民党国会議員と地方との落差が見つかった。総裁選での修正がどうなるか。 

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