2021年10月1日金曜日

最近の自民党政権で期待する総理の人物像は

 新しい総理が誕生するとご祝儀相場で支持率は高く60%台、ところが早いうちに下落し30%すれすれまで落ちる事態が続く。人物が正確に把握できず、前総理に比べての期待が大きいことと、新型コロナ対策のように「国民の生命、健康を守る」政策は国民に満足を与えることができず人気を落とす。

民主党政権から政権を奪取した安倍さんは、2度にわたる政権放り出しで急きょ総理に担がれた菅さんも支持を落とし「選挙の顔」に適さずと、岸田さんの登場となった。

しかしその岸田政権も安倍、麻生さんの傀儡政権、「国民の声」を聴く前に「自民党長老」の声を聞き人事は「スネに傷」のある人達の登場になった。

メデイアの世論調査でどんな結果が出るか興味深いが、近づく総選挙で「変革」より「安定」を選んだ自民党岸田政権に国民の審判が下される。

最近の自民党政権は「坊ちゃん議員」によるひ弱さが見られないか。

以前はそれでも豪快な政治家がいた。

三角大福といわれ、クリーンな三木さん、豪快な(?)田中角栄さん、大平さん、福田さんらが派閥の領袖となり政策でしのぎを削ったことがある。

田中角栄さんは小学校下出ていないのに総理になれたと世間ははやし立てたものだ。通産官僚を使い「日本改造計画」を発表、多額の公共事業で日本を改造した。一方で巨大な利権あさりもし、ロッキード事件で失脚したが、出所時田中家の中庭には著名な国会議員が多数集まり迎えた光景は異様だった。

「政治とカネ」の問題で国民の政治不信が高まったとみた自民党は、椎名裁定でクリーンな三木さんを総理にした。しかし角栄さんの処置を不満とする自民党は三木さんを降ろした。

自民党には悪い面があればそれなりに自浄作用が始まる面もあった。だからこそ長期政権が成り立ったのだろう。

中曽根さんや大平さんは途中で本屋の寄り数冊買いだめするシーンもあった。やらせかどうかはわからないが勉強家ともいわれた。

しかしあまりにも長い自民党政権では政治も腐敗、官僚も腐敗する。国民の信用を失った結果、「政権交代しませんか」と民主党が問うてきた。

この辺で一度自民党を懲らしめた方がいいと国民は判断し、自民党は下野した。

以前にも小沢さん主導で日本新党細川さんらが築いた非自民政権、自社さ連立政権など曲折もあった。

しかし、そのたびに自民党の政権奪取へベテラン議員(?)が活躍した。水と油の関係の社会党と連立政権を組むウルトラCをやってのけたのも亀井さんらの働きがあったという。

野党は次の総選挙で「政権交代」を狙っているようだが、一時議席を増やしても政権を取るまでにはいかないだろう。ウルトラCをやれる人材がいない。

自民党政権に期待するしかないが、安倍、菅政権での「負の遺産」をどうクリアーするかが国民の信用を取り戻せるかどうかにある。

「国民の声」を聞くとは「前に進む」ことだ。 


0 件のコメント: