いや~ 7日午後23時前のM6.1,震度5強の千葉県北西部地震では、久しぶりに東京も揺れた。震度5強と言う。20秒ぐらいと思ったが、寝床についてすぐの地震で再び起きてテレビを付けたら各局ともに「緊急地震速報」を流し、夜の街の様子を映していた。
今回の震源域はM7クラスが心配されている首都直下地震の発生タイプである「千葉市直下地震」M7.3に該当する。専門家が深さが80kmと深いので関連はないというが、注意は必要だ。
ちょうど週刊ポスト2021.10.15・22号で「日本3大地震予知 大的中連発」の記事掲載にひかれて購読したところだった。
地震予知は以前から興味があり、注目している記事だ。FM電波異常、大気イオン濃度異常、ラドン濃度異常、GPSでの地殻異常などの技術を使い地震予知を目指している研究者が多いが、観測中に「異常現象」が見つかり大地震の可能性を心配し公表したが、的中しなかった事例も多い。
当然のことながら、信用を失い表舞台から消える研究者もいる。
「地震予知が可能かどうか」は、地震学会でも問題になり、専門家の中には「発生メカニズムがわからないのに予知など出来るわけがない」という発言もあった。
東海地震が迫っているという研究から観測網の整備がされたが、未だ発生していない。そのうちに東海地震単独ではなく、南海トラフ沿いの巨大地震の3連動説も出てきた。
しかし、週刊ポストの記事ではGPS測定とAI,衛星画像から測地学の権威である村井先生の「MEGA地震予測」、昔から例に出ている八ヶ岳南麓天文台の串田さんは「FM電波予測」、電気通信大学の早川先生らは電磁気学、気象学、数理統計学を使った「地震解析ラボ」が紹介されている。
「MEGA地震予測」では週刊ポストで定期的に異常変動全国マップが公開され、第1から第5までの危険度で警戒ゾーンが指摘されている。GPS測定で地殻が5cm以上上下動する電子ポイント、7cm上下動する電子ポイントが表示され、的中しているという。
「FM電波予測」と「地震解析ラボ」では2020年に10~12の事例が的中している。
今回の千葉県北西部地震と同じ地震は昨年5月6日の発生が「FM電波予測」で的中しているし、上高地付近の地震は「FM電波予測」で3回、「地震解析ラボ」で2回的中させている。
どうもFM電波異常は役立つようだ。GPSを使用した予知技術は国も取り組んでいるというがどうなっているのか。
当たりはずれは別として地震予知で大事なのはその結果を行動でどう表すかだ。その対応が重要なのではないか。
今回も夜遅くの地震発生で交通網が混乱した。例のごとくタクシーを待つ長い列ができた。岸田総理は帰宅困難者の対応を企業に要求しているが、仕事ではなく遊びで遅れた人間にどう対応するかだ。
地震予知はいろんな技術が紹介され海外でも的中例が多いが、技術的にはどうかと思う事例もある。
しかし、これらの日本の予知技術は技術的にもしっかりしている。
日本も地震大国だ。予知の実績を積み、ノーベル物理学賞で受賞できる日がいつ来るか。地球温暖化でコンピューターを使った解析で貢献した真鍋先生は研究を始めて数十年かかった。
南極上空のオゾンホールの研究は日本の研究者の方が速かったが受賞は海外の研究者だった。
地震予知研究も海外の研究者に成果をもっていかれないように国がしっかり支援すべきではないか。
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