原子力規制委員会、新型コロナ対策専門家会議が方針をめぐって政権とギクシャクしている。人事を政権に握られていると人命、安全を守る専門家の考え方が曖昧になって、岸田政権になって専門家会議との会議が少なくなり疎通を欠くし、原発行政は再稼働、新設に動いている。
一方、経済再生諮問会議のように政府の経済政策をあらかじめ諮問し、お墨付きを得て政策として提言するので国会審議がおろそかになる欠点もある。
原子力規制委員会は福島第一原発事故の反省から独立性のある組織にし、安全対策の検討を行ってきたが、脱炭素政策、エネルギー高騰の問題が出てきて政府は再稼働、新設にかじを取った。
さらには推進するために新聞報道では規制庁トップ人事にも政府の意向が大きく反映されている。
新型コロナ対策も感染拡大防止を目指す専門家と経済再生で規制を緩和しようとする政府との間で溝ができている。なかなか言うことを聞かない政府の業を煮やし、専門家会議が独自に記者会見し国民に訴える事態になっている。
政治に翻弄される専門家で国民の安全は守れるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿