東西冷戦に導いたゴルバチョフ氏の改革、ペレストロイカ(建て直し)、グラスノスチ(情報公開)は、必要なのだ。共産主義国であれ、民主主義国であれ、「慣行の重視、主従関係、結論結論はすべて前もって結滞される」ことは何もソ連に限らずどの国でも言える。
ゴルバチョフさんも強く感じていたのだろう。ソ連の改革に手を付けた。
ゴルバチョフ氏の力ではなく、言葉と理性に基づく政治東西冷戦終結、核軍縮合意など西欧諸国では新しい時代を期待され、ノーベル平和賞が後押しした格好だったが、ソ連国内では既得権益者と改革急進派の争いになった。
独裁放棄など政治改革の一方で、「物不足」から社会混乱で支持率が急落した。政治改革は始まったが、経済改革が遅れていたのだ。
しかし、それは今の政権でもいえることだ。
今野ロシアのGDPは約200兆円、中国の6分の1だ。天然ガスなど地下資源に偏った経済だったのか。クギ一本ですら輸入だ。新しい技術、最先端製品は海外頼みか。
露連邦崩壊後、東欧諸国はソ連から離れていった。自由主義政治、西側諸国と交流を深めた国は経済発展につながった。GDPで見るとロシアは国土も広大なのでGDPもバルト3国などと比べると大きいが、1人当たりのGDPではダントツにバルト3国の方が大きい。
ウクライナも親ロ派政権から欧米寄りのゼレンスキー政権に代わり自由を経済成長が期待されたのだが、今回ロシアのプーチンは旧ソ連邦の仲間を保護する名目でウクライナへの侵攻に踏み切った。
ウクライナ人は「自由と国土、国民を守る」意識の高さからロシアを相手に善戦しているが、出口が見えない。
ゴルバチョフ氏も「失敗」と反省しているが、ソ連崩壊を見て、中国が専制独裁政治を目指しているのか。
21世紀半ばには中国が世界を牛耳るとみられていたが、政治体制が今のままでは無理だろうと専門家はみている。
共産主義国で、ゴルバチョフ氏の改革が再び出てくるか、世界平和が訪れるか、注目だ。
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