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良い物価上昇か悪い物価上昇か。それを言っていたら何時までたっても期待する物価上昇は見られず、量的緩和策の延長ばかりか。ここに来て2.8%を記録、上昇は12か月連続、2%を超えるのは5か月連続、2.8%は30年11か月ぶりだという。更に専門家は3%台を予測する。
要因は、資源価格の高騰に円安、エネルギー、食品価格の高騰と国民は見ている。
しかし、新聞報道では米は8.3%、ユーロは9.1%、英は9.9%と軒並み高く国民生活への影響が心配されているが、人手不足→人件費高騰→サービス価格の高騰している。
ところが日本は物価は上がるが賃金は伸びない。経団連会長は「インフレとコストの好循環を期待する」というが、経済界が賃上げをどうするかにかかっている。
新聞報道では30年前は商品の高騰→給料上昇→売り上げが伸びる状況で、人件費を転嫁しても売り上げは伸びたというのだ。
今は、賃上げがコスト増に追い付いていない。当然に消費は伸びない。所謂「悪い物価上昇」か。
日銀は量的緩和策以外には動けないようだ。政府も「投機筋による急激な円安」に警戒する。日銀は景気の下降を下支えするために「ゼロ金利」を維持、FRB との金利差で円安傾向だ。
政府は日銀に次なる金融政策を要求していない。だから安倍政権当初の異次元の量的緩和策を突き付けられた白川日銀総裁と岸田政権時の今の「何も要求されないが任期が迫りリフレ派排除の動き」のある黒田日銀総裁とは立場が同じか。
リフレ派から正統派金融政策への転換、量的緩和策の出口戦略へ、黒田総裁は任期を残し退陣したらどうか。何しろ物価上昇2%を達成しているのだから。
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2022.9.3掲載 安倍政権当初の白川総裁と岸田政権の今の黒田総裁の立場は酷似かyamotojapan.blogspot.com/2022/09/blog-post_3.html
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