2022年9月3日土曜日

追い詰められる立場が酷似:安倍政権当初の白川総裁と岸田政権の今の黒田総裁

日銀本店

 

欧米の中央銀行が国内インフレ回避のために異次元の量的緩和策を縮小し、利上げに踏み切った今、日銀だけが「好ましい物価上昇2%」まで量的緩和策を継続するという。 

米国との金利差が広がる中で日本が手を打たなければ円安は進むだけだ。岸田総理はロシアのウクライナ侵攻による農産物、エネルギーの高騰を理由に挙げているがもう他人任せでは国民の生活は守れない。 

異次元の量的緩和の出口はいつか。 

日銀の金融政策が変わるときは政権の変わるときだ。野田政権の民主党政権から安倍政権に代った当初の白川総裁と今の岸田政権の黒田総裁とは酷似の立場にないか。 

当時の日銀白川総裁は量的緩和をしていたが、緩やかな緩和で急激な量的緩和ではなかった。野田政権末期にもっと積極的な量的緩和を要請されたが、「とりあえず物価上昇1%」を目指し達成されたら次を考える問う立場だった。さらに政権は日銀法改正まで言い出した。 

しかし、政権は早い成果を求め、安倍政権になると急激な量的緩和を求め日銀の政策委員にリフレ派経済学者を送り込んだ。白川さんは任期を6ヶ月残していたが勇退した。 

今はどうか。異次元の量的緩和も限界か、遅れている出口戦略が議論される次期にきた。日銀政策委員もリフレ派委員の任期交代でリフレ派以外の経済人を岸田政権は送り込んでいる。

任期後わずかの黒田総裁に変わる人事も話題になってきた。追い詰められている安倍さんの死は黒田総裁を追い詰めている。岸田総理の日銀人事がはっきりしだすと、黒田総裁も任期を残して退陣になるか。 

白川元総裁と黒田現総裁の立場が酷似していないか。

 

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