2022年9月11日日曜日

南海トラフ巨大地震発生確率は70~80%ではないらしい:50%でも高い、油断は禁物

 

毎日新聞 2019.2.27
海溝型地震のランキング(30年発生確率)に室津港をプロット

「30年以内M8~9クラスの発生確率70~80%」と言われ、津波対策、被害防止対策などが発表されている。専門家らは独自の研究ではやぅて2030年中ごろ、もっと遅くて200年先という研究報告もある。

政府の地震調査委員会は、40年以内M8~9クラスの発生確率「80~90%」を「90%程度」と発表した(読売新聞2022.1.14)。

ところがここにきてこの確率を見直すべきだという研究者の報告があった(TOKYOWEB2022.9.11)。

その報告によると、予測に「時間予測モデル」を使うと70~80年になるが、「単純平均モデル」を使うと20年という大きな差が出てくるのだ。そして今回、以前から使われていた高知県室津港の港湾の深さ調査を古文書などで検証した結果、50年と分かったのだ。それでも「いつ起きても不思議ではない」。

以前から言われている70~80年の根拠は1707年の宝永地震前の満潮時の港湾の深さと1759年の満潮時の深さから宝永地震で厄150cm隆起したことになっている。でも他の地域で採用されている「単純平均モデル」では20年の下がるのだ。

記事によると、東京新聞と東京電機大の橋本教授が古文書などから交差し、室津湾の地盤の変化は江戸時代からの港湾工事にあることが分かったのだ。宝永地震前後の1685~1871年にかけて大掛かりな港湾工事が実施され、海底が掘り下げられたというのだ。岩の隆起で港が使えなくなったための工事だという。

橋本教授は「30年確立」の根拠を検証すべきだという。

海溝型地震では数十年~300年、内陸型では1000~数万年の周期だ。予測は難しいが目安なのだ。

朝日新聞 2012.1.17 
「大地震 足元にリスク」

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読売新聞 2018.7.2















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