2022年9月5日月曜日

内部留保520兆円へ:日本経済の裏にもう一つの同規模GDPが

 

日本のGDP540兆円ぐらいか。ところがもう一つ内部留保520兆円のGDPが日本経済の裏に存在するのだ。何時だったかつい先日まで460兆円といわれていたのを覚えているが速い伸びだ。 

昔、麻生さんが財務大臣だった頃、経済財政諮問会議で内部留保が問題になったとき、麻生さんは「どうやってこれを吐き出させることが出来るか」と発言し、他の審議員が「それも議論しましょう」と応じたことがあった。

「設備投資に回せ」とか「課税したらどうか」という案が出てきたが、「何に投資すれば良いのか」、「2重課税にならないか」とやれない理由ばかりが挙がっていた。 

新聞報道によると、経済も回復、企業業績も好調で上積みになったという10年で8割増だが、資本金が10億円以上は5.6%伸びたが、1000万円未満は3.6%減少だという。日本は中小企業が90%以上を占める。大企業のわがままな結果か。 

設備投資や人件費に回せというが、設備投資は21年度9.2%の伸びだが10年前と比較すると4割弱の伸び、リーマンショック以降、技術革新、グローバル化で先行き不透明感が強く貯めこみか。

人件費の伸びは5.7%で10年先から横ばいと言う。「分配」を重視した岸田総理は経済界に賃上げを要求、23%の官製賃上げだが、物価高に追いつかない。

企業も人件費を固定費と見、賃上げに抵抗する。投資を見ていないのだ。

物価上昇→設備投資→賃上げ→消費の伸びという経済の好循環が期待できるのか。

0 件のコメント: