2022年9月16日金曜日

15日の中ロ首脳対面会談:何が話し合われたのか、期待を裏切ったか

15日に中ロ首脳が対面会談するということで世界のメデイアが注目したが、報道では今までの両国の主張を繰り返すだけだ。ロシアのウクライナ侵攻はロシアの経済制裁ばかりでなく、原料、エネルギーの高騰で世界を巻き込んだ経済危機の様相だ

そして今、ウクライナでは欧米諸国から支援でウクライナが反転攻勢をかけ、情報では9000km2の国土を奪還したという。一方ロシアはキーウ撤退に次ぐ東部戦線撤退で劣勢だ。おまけに兵士不足で収容所から囚人を駆り出しているというし弾薬不足では北朝鮮に供与を依頼したという。経済制裁が効いているのだ。

こうなるとプーチンは停戦の提案をするかと思うが、逆にエスカレートすることも考えられる。そこにℏあ同盟の中国の立場が影響する。

だから、ウクライナ侵攻、ウクライナ情勢をどう話し合い、中国がどう提言、アドバイスしたかが、知りたいところだが、その関連記事は見当たらない。

逆に従来からの主張の繰り返しだ。

プーチンは「一極の世界を支配することは受け入れられない」「中国はバランスの取れた立場」を取っていると評価したらしい。一方、習主席は「革新的利益にかかわる問題に強く支持する」「対ロ経済制裁に反対」という。国土の領有権問題は中ロ共通のテーマだ。国際秩序を破壊しているのは欧米だという。

中国が国際社会で主導権を握るチャンスは、ロシアの説得にあったと思うが、専制政治国では中ロは兄弟だ。でも今は経済規模もGDPでいえばロシアは約200兆円、中国は約1200兆円で大きな差が出て、今は中国が兄貴分で共産主義国のリーダー的立場か。

でも今は中央アジア、インドを見てもわかるが、それぞれ事情があり、ロシア寄りではない。今回のウクライナ侵攻でロシアが勝利しても「何の役にもたたない」と言うのが本音だ。

プー―チンがトコトンやるか、停戦交渉に応じるか。そのきっかけは中国次第だ。


 

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