2010年2月14日日曜日

この政治の閉塞感を打開するには


この強い指導者は、自分の考えを十分に説明しなくても周りが忖度して、意に沿うように政治を進めてくれるが、そうでない指導者は、自分で考え、方向性をキチンと示さなければならないが、それでもなかなか付いてきてくれない。

 今の政界を見ると、閉塞感が漂い、消えない。その原因は民主党政権の中枢にいる政治家にある。バカだチョンだと言われ、辞めて欲しい総理がなかなか辞めないので閉塞感もあったが、まだ自民党政権の方が面白かった。メデイアも新聞の投書でも言いたいことを言うことが出来た。

ところが、鳩山さんは発言が結構変わる。その時々の調子で話しているらしい.閣僚の発言と正反対の発言をして、後で閣僚が訂正或いは言い訳をしなければならない場面がある。私にだって、何を目指しているか分からないのだから、政治ジャーナリストにとればなおさらだ。

 それが、小沢さんに至っては説明不足を側近が忖度し、かえって行き過ぎた対応をとる結果、強権政治、恐怖政治と言われるようになる。小沢さんは「本当の民主主義を目指す」と言うが、これがそうなのか。説明が足らないことは、代表を辞任するときに自ら認めていたことではないか。どうして説明しようと努力できないのか。

 小沢さんは、以前「私こそ変わらなければなりません」といって、不利と言われていた菅さんとの代表選に勝利した。しかし、小沢さんは少しも変わっていない。無口が益々存在感を増長している。

 官邸とのコミュニケーションが悪そうだから、マニフェスト遂行に当たっても正反対の舵取りになる。権力の二重構造を来しているから、外国の要人もお伺いを立てる。その結果、政府の立場はますます弱くなる。

今回の「政権交代」は、予想通り、いかんともしがたい政権を作ってしまった。

この閉塞感を脱するには「小沢さんの辞任」しかない。まず辞任して、すっきりした政権を築くべきだ。鳩山さんも、自分は「民主党のオーナーだ」という意識は強いだろうが、自民党から「平成の脱税王」とまで言われては身も蓋もない。辞めるべきだろう。

 更に、小沢さんは、不起訴処分になったからと言っても、市民団体は、検察審査会に「不当」の申し立てをする一方で、地検特捜部に2007年の4億円不記載での共犯として追加告発した。

 まだまだ小沢さんの闘いは続く。検察内部でどういう力関係が働いているか想像は付く。及び腰になるのも、情報を流すのも上層部だ。現場の検察は正義に燃えて捜査に当たっているだろう。小沢さんは公党の要職をバックに力を誇示するのではなく、一人で戦ったらどうか

 これを機会に、政治から金権体質を葬りたいモノだ。

 一方、小沢さんがいなくなると、民主党のまとまりが付かなくなると危惧する意見もある。しかし、小沢さんがいなくなると、それなりの離合集散が始まり、収斂する処に収斂するモノだ。逆にそんな一人のカリスマ性に依存した政局運営こそ危ういモノだ。小沢さんを辞めさせないとする人は、小沢さんで自分の存在感が保てる人なのだ。小沢さんがいなくなると、又誰かにくっついて生きていくだろう。
 
  「小沢さん、日本のためにお辞めなさい」が、正論だ。

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