2015年10月3日土曜日

いい加減にしないか、維新の内紛:「だから野党はダメ」と、肝心なのは「脱・橋下」では

未だどさくさ騒ぎで注目を浴びようとしているのか。維新の大阪系と非大阪系の内紛が絶えないが「いい加減にしろ」と言いたい。「だから野党はダメなんだ」と国民には思われる。今まで通りの支援が維新に与えられるとは思えない。脱橋下を急ぐべきではないか。

経済地盤沈下の大阪を蘇らそうと大阪都構想を打ち上げたが、先の住民投票では1万票チョットの差で否決され、橋下さんや松井さんにとっては諦めきれないのだろう。内容がどう変わっているのか知らないが大阪系新党は再び大阪都構想を掲げてW選を戦うと言うし、基本政策のポイントにも掲げている。

大阪系と非大阪系の議論もかみ合わない。大阪系が「改革理念が違ってきた」と言えば非大阪系は「改革理念は変わらない」と応戦する。

2日の記者会見で橋下さんは「自民党は必要な政党だが、それに対抗する政党を作る。野党再編は大賛成」と政権交代可能な新党勢力を目指すという(読売新聞2015.10.3)。

橋下さんは、一体どういうスタンスなのか。安倍総理と親密な関係をPRしたり、安倍総理は橋下さんの人気を政権の人気取りに利用しようとエールを送っている。どちらが利用しているのか分からないが、大阪選挙区では自民党大阪府連とは犬猿の仲だ。

自民党の存在は否定しないが、自民党に対抗できる野党を造る必要を感じているのだろう。そして政権交代時は日本をリードできる立場に立とうと思っているのかもしれない。あそこでも喧嘩、ここでも喧嘩、記者団に悪口を言いふらし注目される橋下さんと協調できる政党があるのか。

ところで、維新の内紛はどうなっているのか。

1日に新党を立ち上げたという。地域政党の「大阪維新の会」から国政政党の「おおさか維新の会」に名称を変え、維新の党は偽物、こちらが本物という。何やら倒産した会社が漢字の名称からひらがなの名称に変えて再登場した感じだ。

基本政策も安倍総理が喜ぶようなテーマが並ぶ。だったら自民党に合流すれば良いものをそうはしないようだ。大阪での維新の会と自民党大阪府連の立場が影響しているのだろう。同じ改革を目指していても異なる点もあるようだ。

大阪系は民主党との合流、連携を極度に嫌う.民主党は大阪都構想を否定しているし、連合など労組の支援を受けていると公務員改革など出来っこないと見ているのだ。非大阪系の議員も「改革を目指していることに変わりはない」と言うが大阪系はどう見ているのか。

維新の名称返上を大阪系は要求する。確かに維新=橋下のイメージは強い。喧嘩別れした大阪と非大阪が同じ維新を使うことは有権者にとっても紛らわしく、公約の差別化が出来ない。

非大阪系は、橋下頼りをすて、ここは思い切って新しい党名に変えるべきではないか。非大阪系に残る議員もいるが多くは橋下人気で比例復活した議員だ。橋下さんと縁を切ることは死活問題かもしれないが「脱橋下」は一度は通らなければならない関門だ。

橋下さんと縁を切り、再び国政に戻ってこれるか。松野執行部の目指す民主党との連携、合流で野党再編の口火が切れるか。松野さんにしてみても民主党が大変なときに勝手に飛び出した前科がある。当時の民主党代表の野田さん、保守系の前原さん、細野さんなどがどう出るか。

細野さんは解党を提案しているし、連合の前の古賀会長も解党論を打っていたがハードルは高いと論評していた。

政党交付金のぶんどり合戦も加わって維新の内紛は長引くかもしれないが、橋下人気も大阪限定、政界を引退すると言うのだから、そこは信じてお互いに「脱橋下」で進むべきではないか。

国会議員は全国民の代表であって橋下さんの代表ではない。国民、有権者を馬鹿にした動きは慎むべきだ。



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