2016年4月10日日曜日

不毛なTPP審議:延々と続く「交渉経過?」vs「コメントを差し控えたい」

7日の衆院特別委員会のNHK国会中継をカーラジオで聞いていたが、4時間にわたる野党議員の「交渉経過を明らかに」vs石原TPP担当相の「秘密保持でコメントを差し控えたい」という不毛な審議が続いた。

政府は各国との交渉は秘密を守って出来ることで公表は出来ないが、結果(法案)を出しているので、それを審議して欲しいという。

一方で、特別委員会の西川委員長が近いうちに出版する暴露本には秘密裏の交渉の内容が記されていると野党議員は追求し、「秘密、秘密と言うが秘密が流出しているのではないか」と石原さんを追求する。

矛先を西川委員長に向けると「応える立場にない。法案で審議を」と交わす。

では、「甘利さんを参考人に」要求するが、安倍総理は「既に辞任し、石原さんに引き継いでいる」と拒否する。

石原さんは「何を引き継いだか」もコメントを差し控えるという。恐らく石原さんは何も引き継いでいないのだ。「質問されたら「コメントを差し控える」一本で通せ」と言うことなのだろう。

民主党政権では「平成の開国」と言われ、安倍政権もパットしないアベノミクスに変わってTPPを主要政策にはぐらかそうとしている。

政権与党は法案内容について審議し国民に説明責任を果たしたいのだろうが、民進党は交渉経過が分からないとこう言う結果になった事も理解出来ないというのだろう。

深入りされたくない政権と野党の抗争が続く。

交渉経過も黒塗りの公開資料では分からない。なかった資料があった事になるなど「とてもじゃないが丁寧な説明」とは言えない。

おまけに米国の動きも気になる。

国益に反すると、大統領候補者は全員が反対だし、議会も反対らしい。煮え切らない米側交渉官に甘利さんが成果を迫った経緯が報じられたこともある。

他国に比べ、あせる日本は国益を害したとの評価がもっぱらだ。

西川さんの暴露本も出版が中止になったと言うし、民進党は党内で意見が分かれており、政権も「隠せる物なら隠せ」の姿勢だ。

困るのは農民、消費者。国旗亞派誰のための政治をやっているのか。



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