2024年1月14日日曜日

13日の「ブラタモリ」と「タモリステーション」:黒部散策と電源開発vs二つの災害の緊急検証の軍配は

避難所として期待できるか ダンボボールハウス
2024.1.13 TBSタモリステーションより

13日のテレビ番組を記て驚いた。NHKの「ブラタモリ」とTBSの「タモリステーション」が時間をたがえて見ることができるというのブラタモリはタモリさんと相棒の野口アナが黒部の絶景を散策、100年前からの電源開発 を知ることができるタモリさん得意の番組だ。

一方、TBSのタモリステーションは年明け早々に始まった能登半島地震と羽田でのJAL機と海保機の衝突事故を検証する番組だ。タモリさんにとってはちょっと不得意な番組なのだ。

私は「どちらに軍配か」と考えてきていたが、それぞれに得るものがあった良い番組だったと思うが、視聴者の判定は今週のテレビ視聴率を見て考えたい。

黒部開発での絶景の一つ
2024.1.13 ブラタモリより

ブラタモリの黒部の絶景と100年前からの電源開発の軌跡は参考になった。黒部ダム、黒部の発電は関西の経済成長を支えるための電気の供給として関西電力(会社名は出ていなかった)が企画した。大正時代からのこんな危険な場所での開発行為であったが、資材の運搬、積み下ろし、温泉開発と宇奈月温泉の重要性がわかる。今は、トロッコ列車など観光で名を挙げている。

タモリさんが指摘していた黒部川扇状地もそのできた理由がはっきりわかるタモリさんらしい番組の出来だった。

そして時間は遅れるが、TBSの「タモリステーション」が始まった。甚大な被害をもたらしている能登半島地震とあってはならない羽田でのJAL機と海保機の衝突炎上事故を緊急検証した番組だ。

能登半島、佐渡付近の断層
2024.1.13 タモリステーションより

今回の能登半島地震では疑問の残る問題もあったが、よく検証されていたと思う。4mの津波、陸の隆起は4000年に1回の大地震であったと専門家が指摘。道路の崩壊、通行止め、陸地の隆起で港湾施設が使用不能になるなどインフラの崩壊、家屋の倒壊損傷と大きな被害をもたらしている。

津波が早く襲ったことも問題になっていた。断層が近かったために津波も早かったのだ。海底活断層の存在がひずみを増し、2020年から群発地震が多発し、京大が2021年にGPSを設置観測していたが、「流体の存在」が隆起の要因になったらしい。「流体」と言っても水のようなものからガス、期待がある。それが地下16㎞まで上がってきたのだ。

朝市広場での火災の発生は水がなかったために延焼を防げなかったのだ。消火栓、防火水槽は使えない。川の水も1m隆起推したために使えない。消防車庫も歪み出すことに苦労したらしい。すべてが想定外の出来事だったという。

道路が寸断され、物資の輸送の自衛隊員の人力に頼った。一方ドローンの基地局の設置が進み、一部物資の輸送に役だったらしい。

避難所も大変なようだが、子どもたちが作った新聞はコミュニケーションに大いに役立っているという。そして避難者同士、ボランチアの「助けない」も重要な出来事だ。

避難施設など問題が多いが、京大が発案した「段ボールハウス」はこれから期待できるのではないか。コメンテーターで参加していた河田先生が子供達でも組み立てられるので自分たちがやったという達成感も期待できるという。

今までのメデイアで報道されていない案件も検証され役立つ番組だった。ただ、TBSは8時から「池上彰のニュース」でも同じ内容の番組が組まれていた。どう影響したか。池上さんの番組に続けてタモリステーションを視聴者が見たか。発表される視聴率に注目だ。

ブラタモリ、タモリステーションのどちらに軍配を上げるかよりもそれぞれ違った番組内容だった。


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