2014年1月4日土曜日

株価20000円超え?:市場はどんなニュースで動くのか

東京証券取引所
昨年の東京株式市場終値は前年比56%アップの16291円、新年に入り20000円超ばかりか30000万円も予想されている。「市場は気分屋」、株式市場は「金持ちの遊ぶカジノ」と言われているが、どんなニュースで動くのか。

株価は今、16000円台、リーマンショック前が18500円、2000年のITバブル時20800円、グリーンスパンさんが「根拠なき熱狂」と警告したバブル最高値が38957円、エコノミストは過去の株価を例に20000円台、30000円台を予想する。

予想(よそう)を逆に読むと「うそよ」になる。「専門家の予想はサルにも劣る」とか言った本もあった。

市場は一体どんなニュースで動くのか。

誰でも予想できるのは、欧州経済が一応落ち着いていること、雇用改善、米国景気の回復、量的緩和縮小でドル高→円安→株高だ。日銀は物価2%安定達成まで量的緩和を継続すると言っていることからも円安傾向だろう。

でも、消費税増税の4月前後では株価が大きく下落する見方もある。そうならないように安倍政権は対策を打ってくるだろう。株価下落は内閣支持率にも影響する。

円安、株高で輸出が好調と言うが、すでに国内企業は海外生産にシフトしている。本当に今後も伸びるのか。政府発表指標に対して金額は伸びているが数量は減っていると懸念する専門家が多い。

日本の株価も欧州経済、米国経済、中国など東南アジア経済の動向で上下動を繰り返す。

特に米国経済の動向は、雇用統計、成長率が民間予想と政府発表の経済指標の関係で大きく影響する。お互いにどんなモデルでシミュレーションしているのか知らないが、合う試しはほとんどない。

株式市場は「金持ちの遊ぶカジノ」とも言われているが、買いか売りかをチョットしたニュースに頼っているのだろう。

政府が発表する経済指標だって、報道機関に事前に公開すれば、投資家に有利に利用される恐れもある。

そして利益確定のための売りで上がった分が下がる動きを繰り返している。
日本的経営だった企業を育てるために、長期に株をもつ傾向はなくなった。どうしても海外ファンドの短期の売買での利益確保に動かされるのだ。

市場は、金持ちの遊ぶカジノ、どんな新しいニュースで動くのか予想不可能なのだ。

18000円台には乗るだろうが、その先は分からない。20000円超え、30000円は「根拠なき熱狂」の類いではないか。

週明けの市場に注目だ。


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