週刊女性 2014.2.4 |
ところが、観測データからも発生の可能性が高いというのだ。
根拠になるのが、先に国土地理院の「房総半島沖のフィリッピン海プレートと陸側プレートの境界で最大で約6cmの滑りが推定された」という1月10日発表された「房総半島沖でプレート境界面のゆっくり(スロースリップ)現象の検出」というタイトルのレポートだ。
房総半島に設置しているGPSや傾斜計の観測点で、1月2日ごろから、地盤が通常と逆の南東にずれ動いていたことが国土地理院と防災技術研究所のデータから分かったのだ。
房総半島で非定常地殻変動が観測 された。地殻変動は1月2日ごろから 始まり、現在も継続している 国土地理院 「房総半島での非定常 的は地殻変動(暫定) |
東大地震研究所の小原教授は「スロースリップが起きる間隔が徐々に短くなっていった後に、大地震がくることが分かっている」と断言する(週刊女性2014.2.4)。衝撃なことだ。
さらに潮位の変化でも兆候があるのだそうだ。
地震予測団体「eーPISCO」で潮位と地震の関係を研究している金子さんは3.11の発生の1時間前に、三陸沖は14cm低下した。千葉県沖でも1月2日から普段より20cmも下がった。潮位が下がるということはプレートが動きやすくなるという(同上)。
何時かはわからないが、千葉県沖で巨大地震の発生が迫っているらしい。
ここで巨大地震が発生すると、即、首都直下地震への連動が起きるだろう。週刊女性もそれへの備えを怠らないよう警告している。
この辺での巨大地震の発生は学者により懸念されている。東大名誉教授の上田先生は、房総沖、青森東方沖は数年以内の発生を予測している(「20人予想 今後の大地震」 AERA 2012.3.19)。
また、房総半島南東沖の中部相模トラフ沿いにM8級のプレート境界型地震が予測されているが、地震学的には疑問を呈している研究者もいる(大地動乱の時代 石橋 岩波新書 2003.12)。
3.11東北地方太平洋沖地震で割れどまった茨城、房総沖はと直下地震とも関連して注目すべき震源域だ。
これからも、地震に関連していると思われるいろんな分野の研究者がデータを発表し議論することはいいことだと思う。これからもどんどん発表すべきではないか。
2014.1.2、22時14分発表の気象庁地震情報 震源域 千葉県東方沖 最大震度 震度3 M5.1 |
2014.1.11 掲載
房総半島沖「スロー地震」:たまった歪の解放か、巨大地震の前兆か
2013.10.12掲載
地震予知はGPS解析とスルースリップ前兆で可能ではないか
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