2014年1月10日金曜日

舛添vs細川の都知事選構図?:「脱原発」で都政の争点をはぐらかすな

細川元総理が都知事選に出馬の意欲を見せたと言うことで、すでに出馬宣言している舛添さんvs細川さんの構図になってきたが、細川さんは「脱原発」を訴えて出馬する意向でその後ろには小泉元首相の後押しもあるそうだ。

「脱原発」では最終処分場も確保できないのに原発再稼働では無責任ではないかと言えば、今の経済再生を考えると再稼働は必須と意見が真っ二つだ。「脱原発か再稼働か」はエネルギー政策に関わる国政の重要テーマである。首都東京の知事選と言うことで「脱原発」を謳うのは良いが、東京都政を考えると「脱原発」を争点にすることには無理がある。

エネルギー政策で煮え切らない自民党・安倍政権への警告と言うことであれば、一定の効果はあるだろうが、東京には一般会計6兆6000億円、特別会計を合わせると12兆円の財政を運用する政策があるのだ。

何時起きるか分からない首都直下型地震への防災対策、高齢化に向けた介護施設などの充実、老朽化によるインフラの再構築、少子化政策、東京オリンピックへ向けたインフラ整備、勿論一大電力消費地としてのエネルギー対策もあるだろう。

正式に立候補すれば公約の話が出てくるだろう。東京都は東電の最大株主だ。原発をどうするかもテーマになる。でも「脱原発」を大上段の政策にしては争点、有権者の選択がおかしくなってこないか。

もう一つ、両人ともに以前スキャンダルを抱えていた。猪瀬前知事は不思議な5000万円という資金を徳州会からもらっていた疑惑で失脚した。舛添さんには女とカネのスキャンダル、細川さんには確か佐川急便とのカネのスキャンダルがあったはずだ。それで総理の座を放り出した過去がある。

どちらが都知事の座についてもスキャンダルの再燃で都政が停滞することは避けてほしい。スキャンダルの内容は本人が一番しているのだから再考して出馬の最終判断をやってほしいと思う。

東京都の有権者は人気投票だけは避けるべきだ。青島さん以降、人気投票の傾向が強く石原都政、猪瀬都政を生んできた。それが中途辞職、スキャンダル辞職に繫がったのではないか。


ほとんどの候補者が無所属を主張するが、どの政党が絡んでいるのか、4年間での主要政策なにか。しっかり考えて新しい知事を選ばなくてはならない。世界に恥をかく東京の顔では駄目なんだ。

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