2014年1月20日月曜日

東京都知事選に蔓延る む・せ・っ・そ・う 「無節操」

今回の東京都知事選挙も政界にはびこる「節操のなさ」を丸出しの選挙になりそうだ。猪瀬前知事の5000万円疑惑の政治とカネの問題があった直後で、クリーンさと誠実さを求められる選挙になると思っていたが、期待外れに終わりそうだ。それだけ人材に事欠いている状況なのだろう。

舛添さんといえばいうまでもなく、「自民党時代は終わった」と離党し、新党結成を企てたがうまくいかなかった。先の参院選では自民党復党を願ったが希望が叶えず参院選不出馬になった。

当然だろう。自民党から「除名処分」を受けているのだ。解除されたとは聞いていない。この前、久しぶりに自民党本部を訪問した時に「変わった自分を見てほしい」といったそうだが、どこが変わってきたのか。変わりやすさは節操がないことだ。

そんな除名処分した舛添さんを支持するのだから、どちらも節操のなさを見せつけたことになる。

東京都は介護にも力を入れなければならないが、舛添さんは福岡の母親の介護のために週末に福岡へ帰っていたことは以前に週刊誌など紹介されていたのを覚えている。だから介護には経験があるというのは、少しパフォーマンスがかっている。毎日、お姉さんが介護をしておられたようだ。そのお姉さんが週刊誌で反論しておられた。

週末に帰っただけで介護を経験したなんて言えるのか。私も母の介護を2年間(だからたいしたことはないのだが)したが毎日の介護が大変なのだ。

淀みなくテレビカメラの前で政策を述べる姿を見ると、なぜか胡散臭さを感じる。

一方、「脱原発」を掲げた細川さんも政策提言が遅れている。

過去の「東京オリンピック辞退発言」や「脱原発」発言などでの整合性に時間がかかっているのだろう。

さらには、佐川急便とのカネの問題も釈明されず残っているという。当時首相の座を投げ出してでも封印した事案なので何とか説明しなければならないだろうが、よく見ると熊本県知事時代のカネの問題であって、自民党のネガテイブキャンペーンにメデイアが乗せられているきらいがある。

政治家というものは、何かにつけカネと女の問題をかかえているものだ。「それがどうした」と昔、著名な政治家が言ったという話を聞いたことがある。昔からそうなのか。

細川さんの公約発表が遅れているために、青年会議所主催の公開討論会も中止になったし、テレビの情報番組でも候補者を招いての討論会が開けないという。

有権者軽視とメデイアはいうが、脱原発などは宇都宮さんも掲げており、票が割れるのを回避するための調整もされたようだが、宇都宮陣営は拒否しているらしい。突然の出馬表明、小泉さんを背後にしているので調整に時間がかかるのだろう。「脱原発」だけでは戦えないのだ。

まさか、ここまで来て出馬断念ということもあるのか。

舛添さん、細川さんがこんな調子だからほかの候補者はどうか。

田母神さんは、自衛隊のトップ官僚だったのでクリーンさ、誠実さはあるが、石原さん推薦では評価が落ちる。石原さんこそ節操のないご都合主義の政治家で自分は人気があると思って好き勝手なことをやっていたが、それほどの人気はなく石原ブランドも陰りだした。むしろ政界から去るべきではないか。

維新の会の共同代表でありながら自分勝手の行動をしているのだから、何をか言わんやだ。「猪瀬がダメなら、今度は田母神だ」では話にならない。いい加減にしろと言いたい。

自薦他薦の候補者、それぞれの分野で実績のある候補者がが出そろいそうであるが、節操のなさには閉口する。

防災、子育て、介護、インフラの再構築、東京オリンピック、一般会計と特別会計で12兆円の規模を誇る巨大な自治体であり、かつ国にも発言権の大きい東京都だ。

過去のスキャンダルをどう説明し、これから4年間の都政をどう担っていくのか。しっかり候補者の意見を聞いてみるべきである。




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