東京都知事選の舛添圧倒的優勢に不安、示そうではないか「選ぶ力」を。23日に告示され、東京都知事選が始まった。クリーンで誠実な「東京の顔」を「選ぶ力」を発揮すべきではないか。選挙戦が始まったばかりであるが、早々と当落予想がメデイアをにぎわしている。
週刊現代(2014.2.8)の「衝撃の生データ 舛添圧勝、細川惨敗、これでいいのか」によると都民2500人のインターネットアンケートによると、全区で舛添さんが圧倒的に強いのだ。今までの経過から当然だろうとは思うが、一方、週刊現代が言うように「これでいいのか」との思が強い。
大方の専門家の見方として、1位舛添、2位細川、3位宇都宮、4位田母神なのだ。
なんでこんなに人気(?)があるのか。
候補者選びには多くの国会議員、女性議員、女性エリート官僚、オリンピック関係の議員の名前が出ては消えていった。出したい人材はことごとく断ったことになる。
そんな中で、最終的に勝てる候補者として「舛添さんしかいない」ということで出てきたが、本人はギリギリまで記者団には「白紙状態」を繰り返していた。おそらく蔭では政党支持の可能性を探っていたのではないか。自分一人では何もできないことは分かっている。
猪瀬前知事の議会対策に不満のある自民党・東京都連の間でも勝てる候補者として舛添さん支持の動きが引き金になったのではないか。一方、自民党本部は複雑な思いだ。総裁、総理候補とも言われ、一番苦しいときに離党され、「除名処分」にした過去を引きずっている。谷垣法務大臣も当時の総裁として「思いは別にある」と複雑な心境をのぞかせていた。
舛添さんもその点は気にしていたのだろう。テレビカメラの前で「過去に除名されましたからね」と言及していた。
今回の自民党本部の舛添支持は、「除名処分」を解除したものか、それとも除名処分には目をつぶり、勝ちたい一心で支持する無節操さをさらけ出しているのか。
そんな舛添さんだが、厚生労働大臣をやっていた時のイメージが強く、知名度、実行力、リーダーとしての資質が判断材料になっていると思うが、「自民党の時代は終わった」と離党、除名処分をされ、新党改革を立ち上げたが伸び悩み、先の参院選では立候補を断念した。「舛添さん新党結成か」と言われたが、ついていく議員はいなかった。そんな舛添さんにリーダーとしての素質はないと思うのだが。
当時厚生労働省の役人から「理解が早い」と褒められていたが、官僚の言うことに理解が早いのであって、自分の政策を持っているわけではないのだ。
また、猪瀬前知事の5000万円疑惑の後だけに「政治とカネ」の問題を質問されていたが、「法に則り適正に処理している」と答えていた。しかし、新党改革の借金を政党交付金で支払った目的外使用は法違反だと共産党から指摘されていた。
決してクリーンでもなく、その時その時のご都合主義で行動する「節操のなさ」は有名だ。だから自民党、公明党の支持を得るために政策協定しているはずだが、何時破るかわからない。その時にはまたゴタゴタが起きるのだ。決して安定都政を期待することは難しい。
世論調査とはいえ、舛添さんに圧倒的な優位を与えていることが却って気になる。選挙後、「予想通り無難な選択だったね」というか、「安倍政権に一撃を与えた」と評されるか。
候補者の「選ばせる力」の演出に惑わされず、「選ぶ力」を発揮しようではないか。兎に角、しっかり公約を読み解き、都政を託せる人を選ぶべきだ。
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