統一地方選（前）自民１０知事選で勝利？：自民よ図に乗るな！ 相手候補が弱すぎただけ

統一地方選の前半の審判が下った。自民が１０知事選で勝利したという。でも、図に乗るな！相手が弱すぎただけではないか。与野党対決は北海道と大分の２知事選だが、他の８知事選は与野党相乗りも含めて相手は共産党候補で弱すぎただけだ。

具体的に各知事がどんな政策を掲げて選挙戦に臨んだのか県外では分からないが、地方創生などは訴えたのだろう。自民党はアベノミクス、地方創生が信任されたと勝利宣言したようだ。

でも滋賀県、沖縄県、佐賀県の知事選では辺野古移設、オスプレイなどの問題を抱え自民党政権との対決を鮮明にして自民は敗北している。

そのほかの県は特に国政にも関わり重要な政策課題がなく知名度もあり実績もある現職が選ばれたのだろう。共産党候補者が相手では「悪さ加減の少なさ」を基準にすれば現職、自民系候補者に投票することになるだろう。

一方、野党第一党の民主党は相変わらず浮かばれない。党再建の行方を占う選挙と銘打ったが岡田代表も言うように体力が無い感じだ。

例え大きな選択課題があったとしても今の民主党公認で立候補する人間はいないのではないか。それだけ政権時の混乱は取り返しの出来ない不信を国民に与えてしまった。

党改革創生３００日プランに基づき強化策を決めるようだが、地方議員では共産党議員数が増えているように自民党との対立軸をはっきりすることが大事で党内の保守系、革新系をどうまとめていくかが課題ではないか。

自民党は今回の知事選の結果から信任されたと思い込み、これからの重要課題である安保法制化などを促進すると言うが、そこまで信任されたと勘違いしては困る。

「粛々」ではなく「丁寧に丁寧に」国民の理解を得る努力をすべきではないか。