政治資金規正法違反容疑で秘書2人が在宅起訴され、議員本人は嫌疑不十分で不起訴処分では3億2000万円に上る高額の虚偽記載では甘すぎる処分と国民には見える。ここは小渕議員本人を国会で証人喚問し、法の網をくぐり、証拠をドリルで破壊した政治家姿勢を追求すべきではないか。
新聞報道では 飲食、交際費などを簿外支出を事務所費で処理していたが2006年に政治家の「政治とカネ」で事務所費の不正が明らかになり2007年に政治資金規正法を改正し領収書を必要とするようになり困ったあげくに虚偽記載することにより簿外支出を解消したらしい。
法が厳しくなると新たな不正行為に走り法の網をくぐり抜けた。
又、検察の家宅捜索が入る恐れがあるとみて、金銭のやり取りが記録されていたとみるパソコンのHDをドリルで破壊し証拠隠滅の荒技に出た。
高額の虚偽記載に驚くが、HD破壊による証拠隠滅には呆気にとられた。議員のクリーンさ(?)など吹っ飛ぶ荒技であり、違反の程度が想像出来る。
今回の検察の処分にあたり本人は「信頼できる秘書らのおかげで政治活動に専念することが出来たが,2人が起訴されたことを深く受け止め政治的道義的責任を痛感する」という意味のコメントを発表した。
「信頼できる秘書」と言うときは大体丸投げしていた時だ。小渕さんが政治的道義的責任を痛感するといっても議員を辞職するわけではなく、二度と今回のような事態が生じないように努めるという。
簡単に言うと、信頼できるスタッフが飲食や交際費、陣中見舞いなどで築いた人脈で小渕優子さんの議員としての地位を維持していると言うことだ。そして中央では将来の総理候補、初めての女性幹事長、重要閣僚で処遇など資質を越えたおだてに乗った。
今回の事件の背後には、政界に素人の小渕優子さんが小渕恵三さんの後を継ぐことによって小渕家のブランドと利権を関係者で独占することが出来た。
そして大きな違いは、秘書と議員の立場が逆転して大番頭の秘書に鼻先で使われていたのではないか。本当に何も知らなかったということはピエロであり、そんな議員を国会に送り込むことは大恥ではないか。
彼らの間では利権を守ることしか頭になかったのだ。
一方で、地検特捜部の姿勢も問題だ。不起訴にすれば「弱腰」とみられ、自民党筋からの圧力がなかったのかと疑われる。逆に起訴すれば「大丈夫か」、「捏造などないだろうね」と言うことになる。
「政治とかね」の疑惑は国会議員も不信を持ってみられる、検察も不信を持ってみられる。どうしようもない状況だ。
そうはいっても、「政治とカネ」は国会議員自身が防止に努力しなければならない。
そこで、各党から説明責任を言われているのだから、国会の証人喚問で小渕優子さんの政治家姿勢を追求すべきではないか。民主党は証人喚問を匂わせているが自民党は「ご本人が説明責任を果たせ」という。「証人喚問に応じろ」というのか、「勝手に記者会見でもして説明しろ」というのか。どちらかによっては自民党の姿勢が分かる。
証人喚問でも「知らない」「認識がない」などと責任回避するだろう。質問者は新聞報道をネタに攻めるだろう。それでは埒があかない。「議員が知っていることは何か」と問うべきだ。そこから議員が政治資金規正法をどう理解しているか分かる。政治資金収支報告書がどれだけ重要な物かも分かるはずだ。
国会議員は選挙区の有権者、自分の家族、支援者、秘書達のためではなく全国民の代表者なのだ。
前衆議院議長の町村さんが派閥の会合で、「知らないと言ったらそこでチョンだ」といったことがある。その通りなのだ。
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