2015年4月24日金曜日

ドローン、首相官邸に落下:テロ行為が身近に迫っていることを認識すべきか

ドローンの首相官邸落下事故は、テロ行為が身近に迫っていることを認識すべき事態なのか。小型無人ヘリコプター「ドローン」が、頭上が無防備な首相官邸で落下しているのが見つかった。内容をみると何やら身近に迫ってきたテロ行為への可能性もありそうだ。GPSによる自力飛行もでき、デジタルカメラのほかに発煙筒らしきもの2本、液体入り容器からはセシウム134,137が漏れているという。

発煙筒を爆発物、液体入り容器を生物、化学物質に置き換えれば生物兵器、化学兵器にもなる物騒な内容だ。

ISは日本人を敵として攻撃する用意があることを宣言している。セシウムは自然界にはなく、原子力発電所などから排出されることを考えると「反原発」を意識しているのか。一般人が手に入れるとすれば福島第一原発周辺からだ。

小型無人機は農薬などの散布に応用が可能ということで成長分野になっているが化学物質を散布すれば無差別のテロになる。これを許せばどんな国でも化学兵器を持てることになるのだ。

ロボット新戦略として日本は10年間で1.3兆円の市場があると見られているが、今回の事故は安全面で水を差す事態になる。官邸が標的になった(?)ことで危機感を募らせ規制を強化するらしいが期待していた成長分野への足かせにもなりそうだ。

菅官房長官は記者会見で管理を徹底すると言い、購入者には登録制をとるという。しかしこういうものは規制をかいくぐられるやすい。

何時だったかテレビの番組で今噴火している西之表島の映像を撮るために近隣の島からGPS飛行の小型機が飛ばされたが、「そろそろ帰ってくる頃です」という実験担当者の言葉通り上空に機影が確認され、無事着陸する姿を見て感心したものだ。

米国では、小型無人機を使った通販で庭先、玄関先に荷物を落とす映像が流れていた。そこまでやるかという感じだが、災害など人間が近寄れない場所での情報収集には威力を発揮しそうだし、被災地、紛争地に救援物質を運搬するのにも使えそうだ。

でも、もっとパワーがなければ用途もせまくなるだろう。逆にパワーが上がれば上がるほど悪い分野に応用される危険も増えてくるのだ。

今日の昼の情報番組(テレビ朝日 スクランブル)のニュースランキングをみると、3位に英国大使館にドローン落下 TOKYO MK・・テレビ局がドローンの飛行映像を撮るため屋外で実施していたが風が強くて隣の大使館に落下したという、4位にドローン、カメラ見ながら最大1.2km遠隔可能、7位に軍事作戦で人質巻き添え・・無人機の攻撃で多数の人質が死亡したニュースが10位内に入った。


面白そうな事件として見たのか、注目しなければならないニュースと思ったのかは分からないが、趣味の範疇を超えて危険極まりない「ドローン」であることを思い知らされた事件だ。

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