天皇皇后両陛下の今回のパラオ「慰霊の旅」のテレビ映像を見ていた家内が「お二人の姿を見ているとホットするね」とつぶやいた。私も同感だ。戦後70年、「慰霊の旅」で念願のパラオ・ペりリュー島を訪問され、「遺族の歩んできた苦悩の道」を忍ばれた。
米軍の上陸部隊が上陸艇からビーチを駆け上がる映像、ジャングルの中で火炎放射器が洞窟に向け噴射される光景は映像として何度も見たことはあるが、これが今回訪問されたペリリュー島の戦闘の物だったなんて知らなかった。
日本守備隊約10000人、米軍1700人が戦死された。オレンジ・ビーチとは戦死者の血で海水がオレンジ色に染まったのだと聞いて驚く。
その中でも34人が生存されていたのにも驚く。報道では終戦を知らずに2年間洞窟に潜んで戦い続けられたらしい。泳いで海を渡ろうとして捕虜になったという。生存者が固い握手をしている姿を見て食糧難、疫病との戦いで苦労されたのだろうと想像する。生きて帰ってこられたことは日本の再興にも努力されたのだろう。
天皇の「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があった事を私たちは決して忘れてはならないと思います」というお言葉に国民は思いを新たにすべきである。
天皇はことある毎の挨拶で「日本の平和憲法」のことに言及されておられるが、今一番日本人的考えではないかと思うのだ。
又、日系二世でパラオの独立に尽力された元大統領のクニオ・ナカムラさんが日本を訪問したときに天皇と会見できたことを振り返り、独立間もない小国の大統領と長時間親しくお話しされた両陛下に「リーダーとしてのあり方を学んだ」という。
天皇皇后両陛下の日頃の言動が多くの人に感銘を与えているのだ。象徴としてこれ以上ない役目を果たされているのだ。
家内の「お二人の姿を見ているとホットするね」は、多くの国民が感じたことだろう。
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