2015年4月27日月曜日

25日、午前11時56分 ネパール地震、M7.8:軟弱地盤に粗雑な住居で被害を拡大

朝日新聞 2015.4.27
大地震が発生したプレートイメージを伝える
25日、午前11時56分ごろネパールを襲ったM7.8の地震は、カトマンズが1万年前は湖で軟弱地盤であったことに加え劣悪な住宅建設とも相まって住宅倒壊で多数の死傷者を出すとともに世界遺産の建造物の倒壊、エベレスト周辺の山岳の巨大雪崩がベースキャンプを襲い登山者に死傷者多数を出すなどネパール独特の被害を呈している。

エベレストへの登山ルートもダメージを受け、しばらくはルートの安全が確認されるまではエベレストへのアタックも無理ではないか。観光資源として損失は大きい。またエベレストの高さも低くなったのではないか。

この付近はインド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートに沈み込む地震多発地帯で隆起してヒマラヤ山脈ができた。新聞報道では1800年以降3回も巨大地震が発生、1833年にはM7.9,1934年にはM8.3などM8クラスの巨大地震が多発している。

今回の地震は震源地から離れたカトマンズ
で大きな揺れで被害が拡大した
筑波大 八木先生
テレビ朝日スクランブル
2015.4.27
テレビ朝日・ワイドスクランブルで筑波大の八木先生が震源地から離れたカトマンズで4mという大きなズレが発生したという。新聞でもカトマンズ直下で大きなズレが見つかっているようだ。

カトマンズで大きな被害が出たのは、劣悪な住宅建設のうえにこの付近は1万年前は湖だったために軟弱地盤も影響しているようだ。それだけ揺れも大きかったことになる。

建築基準もなく、住宅の建設は親戚や住民達が集まって素人が作った木造レンが済みの住居だ。新聞で報じられる被害現場写真を見ると断層上(?)に被害が多く、離れた場所での住宅、ビルには被害が見えない。

レンが済みだから崩れれば隙間がない分、犠牲になった人の生存の可能性も低くなる。竹を支持柱に2階、3階と積み上げていく建築法には驚くばかりだ。

これだけの地震だから何か前兆があったのではないかと新聞に目をこらしたが、見当たらない。特に小さな地震の回数が増えていたという記事もない。本当に突発でこのような大地震が起ったのか。

ネットで調べると、野生動物が森から出て来たという記事が目に止まった。動物には特殊な能力がある。もしかしたら前兆かもしれない。


今回の地震の被害はネパールばかりでなくインド、中国にも及んでいるようだ。日本はじめ各国から救援が来るそうだが特に近隣の中国は救援に本気だ。中国の力を拡大するチャンスとみたのだろう。

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