2015年4月5日日曜日

続く女性国会議員の不祥事:公認した政党が悪いのか、選んだ有権者が悪いのか

小渕、松島、中川、片山、上西さんら女性国会議員の不祥事が続くが、公認した政党が悪いのか、選んだ有権者が悪いのか。安倍総理の女性登用戦略にのって登場したのは良いが、男性議員に顔負けの不祥事とは驚くばかりだ。

小渕さんは親の地盤を受けて国会議員になり将来の総理候補、幹事長候補などと自民党、メデイアは囃し立てたが世襲議員のご多分に漏れぬ「政治とカネ」の問題で躓き「私自身、分からないことが多すぎる」と大臣辞任したが、関係者が特捜部の家宅捜索を受けPCのHDにドリルで穴を開け証拠破棄の荒技に出た。直後の解散総選挙に助けられて立候補、田舎選挙区だからトップ当選を果たしたが、場合によっては群馬県政を揺さぶる疑惑が隠されていたかもしれないのだ。

松島さんは「うちわ」と政策資料の区別が付かず、小渕さんとの同時の不祥事で法務大臣を辞任したが続く総選挙で当選した。他の事例に較べれば問題の程度も比較にならない程度だが、小渕さんと時期が同じだったことは気の毒だ。

中川さんは、酩酊記者会見で一躍有名になったご主人の後を受けて地盤を継いでの議員だ。参議員との不倫が明るみに出て緊急入院する始末だったが出て来て謝罪した。過去に酔って帰ってきたご主人に「お父さん 日本一」と声をかけたシーンにはあっけに取られた。

片山さつき議員は、委員会への遅刻の常習者らしい。何度か遅刻しているが、今回の遅刻は重要法案成立の時期で問題が大きかった。今度遅刻すると辞職勧告と引導を渡されたらしい。あれほど優秀な議員が涙声で謝罪する姿は見るに堪えなかった。

維新の党の上西さんは体調不良で本会議に欠席しながら不祥事を起こした。予算の賛否を決める本会議だったので問題は大きかった。昔、予算採決の本会議に出席出来なくなって国会議員を辞職した者もいるのだから責任が重大だ。

橋下最高顧問は「辞職せよ」と迫ったらしいが拒否されたようだ。こんな議員に年間1億円を超える歳費が税金から支払われるのだ。新聞報道によると街頭演説で「皆さんの税金が上西氏の給料に消えることを許せば大阪維新の消滅につながる」と真っ当なことを訴えたそうだ。

日頃の言動にも問題が多く改善の見込みがないと言うことらしいが、維新の講習会などを受け、看板代を払って維新の会の推薦を受け立候補した議員ではないのか。どうしてこんな議員を候補者にしたてたのか。妙な雰囲気の女性でありこれなら有権者をだませるとでも思ったのか。

しかも、比例区での復活組らしい。有権者は地方区で落としたが小選挙区比例代表平行制で復活当選してしまったのだ。維新の会は関西で勢いがあったからこんなことになってしまったのだろう。有権者の判断は正しかったことになるのだ。

国会議員の資質は公認した政党が担保しているのではないのか。そんな事を思っていたら間違いだと言うことを知らしめる不祥事の続出だ。

あの人が何故当選するのかと他の選挙区の有権者に思われることもあるし、不祥事を出した選挙区の年配の有権者が「多の選挙区の人に恥ずかしい」とコメントしていた映像を見たことがある。

政党も有権者も真剣に考えなければならない。


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