2015年4月16日木曜日

テレビの「やらせ」問題:編集、演出がある限り可能性大、 要は程度問題?

テレビの「やらせ」の問題が又出て来た。番組制作に構想、演出、編集がある限り全てに可能性があることだが、要は程度問題ではないか。権威(?)のあるNHKクローズアップ現代の「追跡 出家詐欺 狙われる宗教法人」の一部に「やらせ」があったということでテレビの「やらせ」が問題になっている。

以前、「やらせ」が問題になったとき、有名なタレントが「オレもやっている。「やらせ」の最もたる物はドラマだ」と言ったことを覚えている。

古くは情報番組の草分け的存在であった川崎敬三さんが司会をした番組があり、レポーターの「そうなんです 川崎さん」は有名なフレーズになり人気を博したが、当時社会問題として暴走族の問題があり番組を制作したが「やらせ」があった事が判明し社会的に大きな問題になった。

当然、詳細を調査報告し謝罪したが番組は消え、その後川崎さんは「あの人は今」で出ていたのを覚えている。

「やらせ」と同じように批判されるものに「捏造」もある。

最近の話だが、太川さんが蛭子さんと女性タレント3人で路線バスを使って目的地まで行くテレビ東京の長寿番組「路線バスの旅」があるが、ロケでヒヤッとすることがあったと言う。

途中でバスに乗り継ぎが出来なくなったとき、デレクターが太川さんに「ここはロケバスを使いますか」と聞いたので太川さんも「そうするか」と思ったときに、その女性タレントが「今はネットがはやっている。途中でイカサマをしたことが分かったらたちまちのうちに情報が流れ番組の信頼を落とすことになるので嫌だ」と言った為に歩くことになったそうだ。

もしその時ロケバスに乗ったら「捏造」したことになり視聴者を騙したことになる。番組は終了、今のような長寿番組にはならなかったと出版物で述懐していたという。女性タレントの一言で番組は助かったのだ。彼女の功績は大きいのだ。

テレビの番組制作者、演出家、編集者、出演者は肝に銘じておくべきだ。

「捏造」は有りもしないことをデータを作り上げてあったように見せることでやってはいけない事だが、「やらせ」は視聴率を上げたり、面白く見せるためにある程度は許されるが要は程度問題だろう。

そのほかにも注意しなければならないこととして

政府の発表する統計資料、経済指標などは政権の実績を評価するために細工されている場合もある。「捏造」になるか。

街角インタビューで一方の意見ばかりを放映することは番組編集の意向に沿っているときは気をつけなければならない。TBSテレビのニュース23で安倍総理が「街角インタビューは偏っている」とクレームを付けたが、違う意見も入れなければならなかった事例だろう。

コメンテーターだって自らの信条に反するコメントをさせられることは「やらせ」をさせていることになる。

又、番組を面白くするために出演者2人に違う考え方を発言させ戦わせることも「やらせ」に入るだろう。

多くあるのが視聴者参加番組で一般視聴者ではなく、タレント事務所からかき集める場合もある。視聴者参加番組でのYES、NOを聞くときは注意だ。

誰かを評価したり、事業を評価する場合に余りにテレビが褒めすぎると要注意だ。「やらせ」が入る部分がある。

情報番組、報道番組はどのテレビも持っている番組で、同じような内容を流している。当然視聴率を上げるために「やらせ」などはあるかもしれない。


テレビ局に馬鹿にされないように決して鵜呑みにせず、批判し、疑うことも必要か。騙す方も悪いが騙される方も悪いのだ。

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