株価は16000円を切って久しい。円相場は107円台から108円と円高、ドル安傾向が続く。メデイアは投資家の心理が冷え込んでいるとか、日本経済の強さが反映していると評論する。
でも、どうしてドルが売られ、円が買われるのか。日本経済だって安泰ではない。日銀は出口戦略を考えずに異次元の金融緩和で市場にジャブジャブカネを流す。国や地方の借金は1050兆円を越え今も増え続けている。消費税を10%に上げても改善など期待出来ない。
一方、米国は量的緩和を終了し、金融政策の正常化を目指し利上げに踏み切ったが、利上げペースが鈍っているだけだ。雇用も20万人増、国内経済は悪くはなさそう。ただエネルギーでは、シェールオイルが原油安に伴って問題になっている。
それでも米国経済は弱いのか。
昔は、為替高は国内経済の強さを表すと教わった。輸出は不利だが輸入品は安くなる。雇用確保には問題があるが生活必需品は安くなり国内経済にプラスだ。
逆に、為替安は輸出しやすくなるが、輸入品は高くなり物価高をもたらす。
今は、各国共に国内需要の不足で海外の市場を当てにした経済だ。だからなり振り構わず為替安競争になる。
我が国も為替介入の是非が問題になっているが、一国の介入では効果も薄く政府は否定的だ。当然だろう。一時は効果もあるが直ぐ元の状態に戻るのだ。
中国や新興国の減速が投資家の心理を冷え込ませて円高になっていると言う。円はどんなときにも安全資産なのか。
何故、ドルではないのか。米政権がドル安を容認しているとも言う。米が利上げに踏み切ればドル高になる。
日本よりも米国経済が株、為替には大きく影響していると思うのだが、実体はどうなのか。
その要因は投資家が儲けの糸口をどこに見つけるかにないか。儲け口をチョットした経済指標の変化に求め、投資家が決まったアルゴリズムで高速処理するので一瞬のうちに株価、為替が大きく変動する。
そんな市場を野放しにしている限りこんな状況は続くのか。
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