北海道5区補選結果を見て、自公候補の当選は当然としても、野党統一候補がここまで善戦出来たことは収穫ではないか。当初は自公候補の和田さんが圧勝という見方もあったが、野党統一候補の池田さんが追い上げ一時はどうなるかと注目したが予想通りの結果に終わった。
和田さんは町村さんの地盤を引き継ぐのだから弔い合戦になるが、劣勢の情報で自民党はなりふり構わぬ選挙戦になった。地方の選挙区は組織、支持団体、企業への働きかけが重要になる。テレビの情報番組で応援している道議が「安倍さんから直接電話があった」と漏らした。
TPP審議での丁寧さに欠ける政権の対応、アベノミクスの破綻、安保法案での国会運営、次から次に明るみになる自民党議員の不祥事、失言の数々は「ここらで自民党にお灸」という考えが出て来ても不思議ではない。
選挙の争点隠しで有名な自民党だが、今回はどういう争点にしたのか。政権党だから有権者への利益誘導はお手の物だ。
一方、野党統一候補の池田陣営は、組織の弱い民進党などに替わって組織力のある共産党が主導したのだろう。しかし、地方政治では共産党アレルギーが強い。下手をすると有権者が逃げていくのだ。
更には無所属候補に選挙戦法上、不利な面もある。
選挙区の有権者が、誰を代表にすれば選挙区のためになるかも判断材料になったのだろう。政権との太いパイプを主張すれば企業、組織はなびく。
ところで得票結果はどうか。平成24年の衆院選と今回の補選を比べてみた。
和田候補 135842票 平成24年の町村さんの得票 128435票
池田候補 123517票 平成24年の野党候補の得票 135722票
もうチョット野党が結束すれば、接戦になっていたかもしれない。
これに気をよくして安倍総理がW選を打って出るとは思えないが、最後のチャンスとみるかもしれない。
参院選は参院選、衆院選は衆院選としてそれぞれ単独で政策の信を問うべきではないか。それが憲法の趣旨だ、
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