2016年4月6日水曜日

このまま円高基調?:アベノミクス、2%物価目標失敗で責任は

海外の経済情勢から安全資産として円高基調が続けばアベノミクスの失敗が顕在化し、日銀の2%物価安定目標達成も覚束なく、安倍総理、黑田総裁の責任問題が出てくる。今までの強気の発言を信じる者はいなくなり辞任の道しか思い当たらない。

株価が16000円を割ったと思ったら円が110円台、原油先物価格がさがり、投資家が心配して安全資産である円買いに走り、円高、株安だ。

20年にわたるデフレ経済下の日本をアベノミクスが円高、株安から円安、株高へと転換させたと言われているが、アベノミクスの成果だとは思っていない。

米国型グローバリズムの波及とは言え、投資家は短期利益追求で経済情報のチョットした動きで瞬時に大量の売買が始まり株価の乱高下、為替が動く。一部投資家は大儲けするが大半の投資家は大損を被る。

それにしても売買のきっかけは多義にわたる。

欧州経済、銀行危機、産油国事情での原油安、米国経済、再利上げペース、雇用、インフレ、オイルシェール、構造改革を求められている減速する中国経済、G7からはじかれているロシアの動き、英国のEU離脱の動き更には最近大きな問題になっているタックスヘブンでの習主席、プーチン大統領、キャメロン首相の立場の変化など挙げれば切りがない。

投資家は儲けの糸口を見つけるのに必死だ。

ところで、為替高はその国の経済力の強さを表していたのではないか。円高は日本経済の力強さを表していると昔は思っていた。

ところが今は違う。円高は国内の企業を苦しめているのだ。内需が不足している今、海外に商売を広めようとすると円安でなければならない。今収支が取れる限界は117円と言われている。110円となると収益が落ちる。

更に円は安全資産とみられている。ドルがおかしくなると円だ。

「何で安全資産か」

国と地方の借金は1050兆円、よく言われているのがGDP比200%越えの先進国一悪い。でも何故か安全なのだ。言われているのが純資産も多く、それを考慮すると先進国と同程度と言われているし、国債のほとんどは国内で消化されている。

一時120円台まで円安が進んだが、いまじわじわ円高に進んでいる。80円台まで経験したのだから問題ないと言う専門家もいるが市場を牛耳っているのは短期利益を追求する投資家だ。

企業の適正な生産活動を減少させているし、ロビー活動は政治システムを狂わしている。

政府、日銀は「基本的には緩やかな回復基調」というが、IMFは「世界経済は一段と弱く」という。

伊勢志摩サミットでの経済面では財政出動、構造改革、財政再建、為替安競争
納税義務などが話題になるだろうが世界経済への影響力の低い日本がどう主導権を発揮出来るか。

サミット後のメデイアの論調に注目だ。

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