2017年10月12日木曜日

自民単独過半数を許しているのは小池さんの「驕り」と「戦略ミス」か

自民党本部 広報掲示板
2017.10.10
選挙戦3日目でメデイアは早々と自民単独過半数越えの情報を流すが、こう言う状況を作ったのは小池さんの「驕り」と「戦略ミス」ではなかったか。政権交代、安倍政権の信を問う選挙と言いながら民進党と希望の党の合流失敗で寧ろ自民党に勢いを付けさせた。自民党候補者も危機感を訴えているので、まだ結果は分からないが有権者の小池さんに対する失望が払拭出来なければ、このまま行くかも知れない。

小池さんは日本新党を始め時の権力者にすり寄り政党間を渡り歩いた。「機を見るに敏」と評価する人もいるがそれぞれ政党のトップとしての役割を果たしていないので新党結成でのポイント、「ツボ」は分かっていなかったのではないか。それが今回の「驕り」「戦略ミス」で出て来た。

民進党からの合流劇での前原さんの「全員合流」に対して小池さんは「さらさらない。選別します」という発言がテレビで流れたが権力者の顔になっていた。

「排除の論理」は以前もあったが、小池さんは「自分より政治実績のある人は合流させない」「憲法観、安保」で選別することに合流組もどん引きしたのではないか。何しろ「希望の党」では小池ファーストなのだ。

仲間を捨ててまで小池さんと合流しようとする旧民進党員には自分本位で団結心などあり得ない。いざというときはまた逃げ出すかもしれない。

だから小池さんにしてみれば安心して信用できる人材が居ないのだ。だから「リセット」して自分でやると言ってみたり、代表以外の党役員は決めていない。選挙結果を見て決めるようだが、折角決めても選挙で落選でもしようものなら党のイメージを落とすことになることを心配しているのではないか。

党の姿が分からなければ有権者は「希望の党」をどう判断すれば良いのか。「日本に希望を」など信じられないのでないか。そして小池さんの選挙期間中の言動を誰が国会で担保するのか。

国政を預ける国会議員が、こんな小池さんを頼るなんて不思議でならない。20年も民進党(民主党)で活躍した合流組の選挙カーに小池さんのポスターが貼ってあるのを見ると滑稽だ。「自分の顔」で選挙に勝つべきではないか。そう考えると、今回民進党の重鎮達は無所属で立候補したと言うがメデイアの報道では善戦しているという。

一方、過半数を超えそうな自民党はどうか。「追い風」が吹いているのかと思ったが、そうでも無いらしい。危機感を持って「無風」だと言う候補者もいるとメデイアは報じる。

若者は自民党支持が多いとは言われていたが、要は「安定し力強い内閣」を望んでいるのだ。争点が「憲法改正」「消費税増税時の用途変更」などと言っても本音はそこにある。

野党第一党である民進党のゴタゴタや離党騒ぎは続きやっと小池新党でまとまるかと思っていたら、民進党以上にゴタゴタが続く。自民にとっては追い風だ。

新聞に載った自民党の公約を見てみた。

「国民を守り抜く」は良いキャッチフレーズだ。北朝鮮の挑発に日米同盟強化で対応するとは安倍さんの口癖、アベノミクスの加速で景気回復、デフレ脱却を目指すと言うが頓挫しているアベノミクスで達成出来るとは誰も思っていない。

アベノミクスで上げた成果を例示しているが、成長率、物価上昇率などアベノミクスの重要課題のデータはない。都合の良い経済指標を並べただけだ。

消費税増税分の使途変更を国民に問うと言うが、何故、国会でしっかり審議しないのだ。国会審議となると森友・加計学園疑惑で夫婦の責任を問われるのを恐れたためか。

財政健全化は先送りしているとみたが、旗は掲げるという。税収増も実績としてあげられているが1000兆円を超える国と地方の借金は安倍政権でも増加の一方だ。

憲法改正の必要性を国民は分かっているのか。自民党は原案作成、提案審議、国民投票、憲法制定と工程を上げているが自民党草案を原案にするのか。高村さんも引退、保岡さんも体調を崩して引退では誰が自民党で引っ張って行くのか。先にミソを付けた船田さんか。前途多難だ。
それでも安倍自民党の方が「悪さ加減」が少ないと言うのか。


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