2017年10月25日水曜日

自民党はどう答える?:世論調査で「自民党で仕方ないが、安倍さんはイヤ」に

安倍自民党の圧勝に終わった今回の衆院選挙だが、自民党は喜んでばかりはいられない。朝日新聞(2017.10.25)の世論調査をみると「自民党で仕方ないが、安倍さんではイヤ」という声が聞こえる。

前原、小池さんの民主党と希望の党との合流策がゴタゴタした結果、自民党に漁夫の利をとられた格好だ。

世論調査では内閣支持(42%)が不支持(39%)を上回ったが、どうしてか。今まで僅差ではあったが不支持が高かった。

その理由にやはり「他より良さそう」(44%)で政策面より高い。反対に支持しない理由に政策の面(36%)上がった。支持派でも「総理が安倍さんだから」はたったの9%だ。

こう言う結果は従来から言われていることで今更安倍さんをがっかりさせることではないだろうが、自民党圧勝の結果の後だけに心中察することがあるだろう。

与党自民党と公明党が定数の3/3を越える議席を獲得したことに51%の人が「多すぎる」と言う。確かに獲得票数50%弱で議席数75%では民意を反映しているとは言いがたいが、現行の小選挙区比例代表制では仕方ない。

有権者の考えの多様性を考えると私も中選挙区制に戻した方がいいと思うが、これでは政権交代の可能性が減るというのだ。政権交代も大事だが野党と与党の議席数が接近することで政策にもバランスが出てくるのではないか。

この自民党の過半数を超える獲得議席数で安倍総理の政策が評価された(26%)とするよりも「そうとは思わない」(65%)と言う考えが多い。

9条に自衛隊を明記する憲法改正も賛成(36%)に対して反対(45)で改正を急ぐ安倍総理とへだたりがある。理由は分からないが、戦争知らない若者達の参加で従来の平和憲法の意義が薄れてきているのではないか。

終戦直後での現・憲法を見た戦争経験者らは「これで新しい民主政治が始まる」と涙した情景は過去のものとなるのだろう。

そういうときの野党の役目は大きいが、如何にせん「無力だ」。逆に新しく出来た政党は改憲賛成派なのだ。

どうするか。


結局は自民党に頼るしかない現在の日本では、自民党内に保守とリベラルがバランスととることが先決ではないか。今の安部一強体制を打破するためにもポスト安倍とみられている石破さん、野田さん、河野さんの今後に期待したい。

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