「希望の党」の希望消失？：あせった小池さんの戦略ミスが祟る？

「希望の党」への希望や期待が消失して行きつつあるのではないか。全てが小池さんの一挙手一道にかかっている「希望の党」にとって、あせった小池さんの戦略ミスが目立ってきた。

都知事選や都議会議員選挙で謙虚だった小池さんの顔も見にくい「権力者の顔」が見えてきた。有権者はこの変化をどう見ているのか。

反自民で政権交代選挙を目指していたが、細野さんや若狭さんでは良い候補者が集まらなかった。小池さんは民進党や自民党から即戦力のある玉が欲しかった。

２人に任せていてはうまく行かないと思ったのか自分が代表になって「リセット」すると言いだした。ゼロから築いて行くというのだ。

一方、民進党の前原さんは、次次に離党し小池新党に移っていく議員が増えることは民進党の存在が危ぶまれることになる。一層のことここは小池さんと合流した方がいいのではないかと誰かのアドバイスで決めたのだろう。

「民進党の全員が合流する」と前原さんは思っていたのだが、実際には小池さんは「民主党のクモの糸ではダメ」「全員合流はさらさらない。選別します」と言ったモノだから約束が違う。

「排除の論理」で選別されると民進党に疑心暗鬼に走った。希望の党内でも「そこまでやるのか」と驚きが隠せない。

小池さんにしてみれば「政治実績が自分より上はダメ」「憲法、安保で考えが同じ事」を選別の条件に上げた。

何のことはない。自分がトップで合流後ゴタゴタが続くことを嫌ったのだ。「改革保守政党」を目指すと言うのだからリベラル切りと言う事になる。

この「排除の論理」が風の流れを変えた。安倍一強を批判しながら小池一強の希望の党なのだ。

また、党としてのシステムが出来上がっていない。ガバナンスの欠如でガバナンス長を決めたようだ。代表が小池さんだが、代表代行、幹事長、政調会長などが誰か分からないので党の姿が見えてこない。今は、全て小池さんがやっているのだ。若狭さんは政治家経験が不足してテレビ出演しても本音で話すので困った小池さんは「テレビに出るな」と厳命したそうだ。

若狭さんがＮＨＫで政権交代は「次の次」、「小池さんは出馬しないだろう」と発言したが、小池さんは過半数擁立で２３３人を立てるというが、もう政権交代など思っていない。

逆に、枝野さんが立憲民主党を立ち上げたことでそちらに流れる人間もいるのではないか。

希望の党は東京選挙区で２２人ぐらいは当選するだろう。また東京では知事をやっているので「風」は追い風だ。しかし、全国を考えたら「小池さん　？」と言う事になるのだ。

地元に強い希望の党の候補者もいるので４０～５０議席は確保出来るだろうが、政権交代など出来っこない。小池さんが出馬したとしてもむりだろう。

メデイアや希望の党の候補者が言っているだけだ。有権者一人一人が考えてみよう。

「小池さんの何処が良いのか」と。