2017年10月21日土曜日

選挙も「釣り」と同じ、どんなエサ(政策)で有権者を釣るのか

選挙も「釣り」と同じなのだ。釣り師(候補者、政党)はどんなエサ(政策)で魚(有権者)を釣ろうとしているのか。

今読んでいる「不道徳な見えざる手」(東洋新報社 2017.6)は「経済とは「釣り師」と「カモ」の永遠の戦いである」と言うのだ。これは今、丁度最終日を迎えた衆院選にも当てはまるのではないか。

それによると、「釣り師」と「カモ」について面白い記述をしている。

釣り師(候補者、政党)の利益にはなるが、その標的(国民)の利益にはならないことを人々(有権者)にやらせる。(かっこ内は追記)。

魚釣りはルアー(政策)を水に入れて用心深い魚(有権者)が通りかかり間違いをしでかして捕まるのを待つ。政策は多様性を持って巧妙に出来ているので慎重になっていてもいずれ引っかかるというのだ。

うまく釣られるカモ(有権者)にも「心理的カモ」と「情報的カモ」の2種類があり、「心理的カモ」には更に「常識を蹴飛ばすカモ」と「現実を誤解するカモ」がおり、「情報的カモ」には意図的に誤解を招くように作り上げられた情報に基づいて行動するカモがいる。

誤解したり、意図的に誤解をもたらされる政策、行動は問題だ。

今回の総選挙の争点はなにか。安倍さんは「国難突破」と言えば、小池さんは「政権交代」「安倍一強反対」という。民進党の不甲斐なさに呆れかえっていた有権者も小池新党「希望の党」立ち上げで自民党に一撃を期待したが、脆くも期待は崩れてしまった。

注目された民進党、希望の党合流劇では前原さん、小池さんは有権者に大きな誤解を与えたことになる。「前原さん 小池にはまってさー大変」と揶揄されている。

有権者と候補者の関係は「釣り」と同じだ。

以前、自民党の要人が「有権者はバカで毛針でつれる」と暴言を吐いて新聞でも大きく取り上げられたが「うまいこと言ったもんだ」と感心したことがある。

今、候補者1200人(釣り師)が議員定数465人(魚)をつり上げようと疑似餌(政策)を工夫し、釣り場を替えて賢明に流している。

メデイアの情勢分析では圧倒的に自民党優勢、期待外れの希望失速、そして立憲民主の躍進だ。残念なことに候補者数が足りない状況のようだ。でも、自民優勢でも「安倍嫌い」が多い。


政党の政策に惑わされず「生活を守る」には、どの政党、候補者が良いのか。バラバラに評価される政策にどう一致点を見いだし候補者を絞るか、有権者の心眼が問われる。

0 件のコメント: