2018年8月13日月曜日

北は「非核化」から「終戦宣言」に方針転換か


北朝鮮は南北融和、制裁緩和、経済支援そして「安全保障」を求めて近隣諸国が望む「非核化」を提案してきたが定義、非核化工程の相違から「終戦宣言」に方針を転換したのか。

612日のトランプ大統領―金委員長の米朝会談も曖昧なまま終了し両国から思惑の違いが出ていた。

米国の要求する「非核化」の条件は厳しく、一方北は核実験場のトンネル破壊や発射物の解体などで約束を履行しているように見せるが、専門家に言わせると復旧も出来る程度の廃棄だという。

いつでも復旧出来る程度の状態で「見返し」を要求しているのだろう。

以前にも古い冷却塔を破壊したがいつの間にか新しい冷却塔を建設したこともある。

金委員長は当初、核、ミサイル廃棄、経済制裁解除、経済支援のストーリーを描き、アメリカへの圧力とし中国、ロシアの支援まで約束させたが、おもうような進展、見返りがない。

そうはいっても全く見返りがなかったわけではなく、人道支援での制裁解除に加え日米や国連安保理事会の制裁が中国、ロシアの存在で一部曖昧な内容になってきたのではないか。

想定以上の厳しさに北は朝鮮戦争の「終戦宣言」に課題を移し賠償問題、経済支援で「見返り」を得ようとしているのではないか。

「非核化」、核、ミサイル廃棄はトーンダウンさせた。新聞報道では88日、北の李外相が「米国が敵対的姿勢を維持している限り核関連技術は放棄しない」とコメントしたそうだ。

何だ既に米朝会談は破綻したのかと思っていたら金委員長はトランプ大統領との再会談を希望しているとも言う。

トランプ大統領のツイッター、国務大臣、国防大臣、報道官のコメント、北からは国営メデイアの発表といろんな情報が飛び交い、更に中国が外交でコメントを加える複雑な構図になってきた。

日本も河野外務相が会議の会場で李外相に近寄り日本の立場を説明したと言うが李外相は「終戦宣言」が先だと言ったそうだ。

安倍総理は国内外に向け「日朝会談」の可能性を訴えているが、自民党総裁選に向けた何時ものパフォーマンスか。

一筋縄では行かない金委員長とは思っていたが、北の憲法には「核保有国であること」を謳っている事を考えると核、ミサイル完全廃棄など考えられないのだ。

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