2018年8月21日火曜日

今日の新聞を読んで(175):首相の国会出席が多い?、回数ではなく答弁では


首相の国会出席日数が多く、外交や公務に支障を生じていると言うが、問題は回数ではなく、答弁内容ではないのか。「モリカケ」問題でも説明責任が果たされていないから野党は国民に変わって根掘り葉掘り質問しているのではないのか。首相が国民の納得のいく答弁をしていればこんなことはなくなるのだ。

2018年の通常国会で安倍総理の国会主席が63日で、英国38日、ドイツ6日に較べると多いが、フランスは何故か91日という。

外国に行くと「外交は何時するんだ」という声を良く聞くという。首相や閣僚が公務に専念できる時間を確保するために国会出席の効率化を図るべきだというのだ。

しかし、誰がそう言っているのか。官邸筋の流す情報をメデイアが垂れ流しているのではないか。

安倍総理は688回で一番多いが当然だ。総理や昭恵夫人の「モリカケ」問題は憲政史上まれに見る総理夫婦での不祥事であるが、国会答弁が信用できないから何回も呼ばれてタダされているのだ。

安倍総理が昭恵夫人の国会召喚を嫌がるから与党自民党は証人喚問を拒否する。問題のキーマンへの追求が出来ないから真相解明に至らない。

加藤厚労相は249回、働き方改革法案審議でデーターの不正使用が見つかった。法案自体の信憑性が問われたのだ。それでも法案は強行採決だ。経済界の要望を最優先したのだ。

茂木経産相は130回。

麻生財務相は104回、森友問題では忖度行政で批判された。おまけに公文書改ざんなど大失態と起こしたが、国会答弁は不思議なことに局長任せで自分は大臣席で他人事のような顔をしていた。出席しているのであれば自分が答弁に立つべきではないのか。

小野寺防衛相は101回、日報隠し、シビリアンコントロールが問題になったが、全てが前任者の時の不祥事だ。

「モリカケ」で責任を問われ、「私に全ての責任がある」と認めたものの「再発防止に全力を挙げ立て直す」と言ったきり引責辞任はしない。だとしたらどんな責任を感じているのか。

こんなに国内での不祥事を抱えての外交は大丈夫なのか。相手は信じていないだろう。良い例が北朝鮮だ。拉致問題、日朝会談について北のメデイアは否定的だ。安倍総理の不祥事を全て知っている。

国会への出席日数が多いのは野党の責任ではない。全て安倍総理や担当閣僚自身に問題があるのだが、読売新聞はそこのところに言及しない。



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