2018年8月29日水曜日

自民党総裁選報道:「各候補を平等、公平に」と選挙管理委員会


今更よく言ったものだ。自民党総裁選での選挙管理委員会がメデイアに対して「内容、掲載面積などで平等、公平に扱うよう」に委員長名で要望したようだ。当然のことを何故、わざわざ言うのか。

圧倒的な支持で3選を果たしたい安倍陣営は、今まで発言制限、封止、利権誘導などで石破陣営を囲い込んできた。公職選挙法違反まがいの行為が報道され国民は皆知っている。

石破さんが「公正、公平な政治」を主張すると安倍さんも同じことを主張しけん制する。どういうわけか安倍支持派は「安倍さんの個人攻撃」と不快感を示すが、逆に言うと安倍支持派は皆、安倍政権を「不公正、不公平な政治」と認めているのだろう。

9月7日の告示、20日の投開票、選挙期間は13日間、総理の遊説日程は5か所、討論会は3回というが、石破さんは回数を多くと要求しても選挙管理委員会は同調せず、安倍さんが討論を極力控えていることに同調しているようだ。

これだけ取ってみても不公平、不平等ではないか。自民党総裁選と言っても総理に直結する選挙だ。自民党員以外でも主張の違いを聞きたいところだ。いや聞かなければならないのだ。

今までは、現職の安倍さんがどうしても有利だ。9月7日からは変わるのか。

被災地や地方視察にかこつけて地方票獲得の集会、総会に参加する。

支持を求めて地方議員、党員を官邸に招き飲食を提供する。

地方の陳情を受け利益誘導することも可能だ。

また、安倍さん以外の取り巻き連中、支持議員が集会、総会をセットすることもできる。

特に、選挙期間中の安倍総理の内政、外交に関わる報道、海外の要人と握手する姿はいいPRになるが、公務ということで許されるのか。
一方の石破さんは大変だ。現役閣僚としての肩書がないため、公務はなく、自らの地方遊説、討論会、街頭演説会、テレビ出演などで政策を訴えなければならない。メデイアへの情報提供は自民党本部記者クラブの掲示板に予定を表示することか。

相当前に「メタボ国会へ行く」という自民党若手議員によるイベントがあり応募、国会、自民党本部を見学したとき、ちょうど自民党総裁選の時だったが記者クラブの掲示板にある候補者が「○○時××理髪店」とか、ある候補者の予定が変更になった掲示を見た。

料亭や、会合するホテルでの入口、出口でメデイアのカメラが狙っているが、皆情報が提供されているのだ。時にはスクープ写真もあるが、誰かからの密通だ。

テレビの情報番組が総裁選を報道するとき、フリップなどで争点を比較しているが、使用する映像長さ、文字面積も同じにしなければならないのか。大変なことではあるが、これをチェックする両陣営もご苦労なことだ。

おそらく期間中に世論調査もされるだろう。今までは安倍支持、石破支持は数ポイントの僅差だ。石破陣営が善戦しているとみられる。安倍さん側に何かあればひっくり返る状況だ。

スキャンダル合戦になると内調を抱えている安倍政権が有利だ。警察組織挙げて情報を集めようとする。でもスキャンダルは安倍さんの方が豊富だ。だから逆に手が出せないのではないか。

ところで費用はどうなっているのか。

安倍陣営は地方視察と言って公務まがいのことをやれば公費だし、官邸機密費という爆弾も持っている。期間中の総裁選の優劣調査で世論調査をやることもあるが、機密費を使ったとして我々の税金だ、公平、平等に石破陣営にも提供されるのか。

どう見たって安倍陣営に有利な条件はそろっている。石破さんにはハンデイーを背負ってでも頑張ってほしい。

今、五分五分の戦いができれば今後3年の安倍さんの政権運営は厳しくなり恣意的で勝手な運営はできないだろう。それだけでも効果は大きい。

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