2018年10月21日日曜日

年を越す米朝首脳再会談:文・大統領仲介でも成果の見込みがないか


「すぐに」と思われていた米朝首脳再会談も「中間選挙後」になり今、「年越し」の見通しだ。韓国の文大統領の仲介がどんな物だったか分からないが、トランプ大統領の「非核化」vs金委員長の「終戦宣言」で急いでも成果が見込めないのだろう。

ポンペオ国務長官が訪朝し会談を積み重ねるが「非核化」で難航し成果を米・中間選挙に活かす可能性がなくなったのだろう。成果がなければトランプ大統領にとっては痛手だ。

1回目の米朝首脳会談は友好に行われたが内容はなく、会談後にそれぞれが「こうだった」と思惑を述べ話は平行線の様だ。

トランプ大統領は2人の関係が良好である事を主張する。「金委員長を信じている」という。2人の会談後にミサイルが米国へ飛んでこなくなっただけでも成果だというのだ。「非核化」は直ぐにどうこうなるものではないと言う。

金委員長は何を考えているのか。

トランプ大統領との再会談を望む一方で、テレビニュースでは中露朝の3者関係者がモスクワで会談している。

ロシア、中国も主導権を持とうとしているのか。安全保障理事会で制裁緩和の話をしている。

韓国の文大統領も金委員長との会談後仲介を買って出ているが本音は何なのか。恐らく「非核化」より制裁緩和、南北統一だろう。文大統領が制裁緩和を訴えるが英仏は拒否した。

南北統一も同胞意識が強いので当然だろうが、政治体制が全く異なる南北がどのようは形で統一するのか。北の人権問題も大きな課題になるではないか。無視できない。

全てがあやふやな状況下にある。首脳会談をやったために動きが出て来たのは「経済制裁があやふやになりかけたこと」と「中国、ロシアが主権争いに加わったこと」そして「ミサイル発射が控えられていること」くらいか。

早く次の米朝首脳会談を開いて「制裁解除」「経済支援」を受けたいために金委員長は「保有核も放棄する」と言っているようだ。

トランプ大統領とは「非核化」では何とかなっても「終戦宣言、制裁解除」はそう簡単にはいかないだろう。

金委員長、その背後に習主席、プーチン大統領ではチョット手強いことになる。

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