2021年9月16日木曜日

政局を読む(25):野田さん参戦でも変わらない自民党総裁選か

 

大詰めを迎えた総裁選国自前に野田さんが20人の推薦人を確保できたので出馬表明した。どこから集めたのかメデイアの電子版で調べると竹下派(参院グループ)と二階派だと言う。公約は「弱者を奮い立たせる」で共感した議員と「開かれた自民党」をアピールし出馬したい者には応援する二階さんの意向か。 

それと、二階さんは河野支持と言っていたが、野田さんが参戦しても河野vs岸田の一騎打ちは変わらないと見たのだろう。 

岸田、河野、高市、野田の4人の闘いになる。 

安倍さんのコピーの高市さんと野田さんでどのくらいの票が取れるか知らないが、「女性初の総理候補」と言ってもサプライズにはならないか。寧ろ総選挙とその後の党役員人事、組閣をにらんだ動きとも取れる。 

河野さんは石破さんと組んで一回目の投票で過半数確保を狙っているが果たしてどうか。石破さんを取り込むことは「諸刃の剣」と言われている。今回は各派閥が自由投票にするらしいので読み難い。 

しかし、河野さんの言動が週刊誌などで暴露されている。テレビの情報番組でコメンテーターから「官僚を見栄えもなくがんがん罵倒する」と批判され、「官僚は国民の財産」だ、総裁総理がそんなことではダメと追及されると生出演の河野さんはタジタジで釈明していたと言う。 

田中真紀子さんにかぶるところが多い。人気者で小泉総理の生みの親(?)だったが、行政手腕は最悪で後に罷免された。このことで小泉内閣支持率が下落した。

派閥の領袖の指示がない河野さんは、党役員人事、組閣には戸惑うだろう。一本つりの人事をやれば各派閥とギクシャクする。まさか幹事長に石破さん、官房長官に小泉さんってことはないだろう。

人気があることは国会議員間でもねたみもあるだろう。ワクチン担当相として成果を強調しているが、元は菅総理が推進を強行したのだ。コロナ対策で菅総理が批判され、河野さんが評価されることに疑問を感じる議員は多いが、国民はそうは思っていないのだ。

党改革もすんなりは行かない。世襲制の制限、多選禁止、現役優先も公認、年齢制限などうまく言った例があるか。「政治とかね」だって不祥事が耐えない。調査に国政調査権が通じない。野党の臨時国会召集にどう対応するか。 

官僚相手に行政改革は出来るが、議員生命をかけた党改革はすんなりは行かない。無理押しすると短命政権で終わる。

 

変化を求めるのも重要だが、ここは安定が必要だ。

 

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